8月15日の終戦記念日に小泉首相が靖国神社を参拝しました。
マスコミ各局が一斉に報道していましたが、戦争の本質を伝えない報道に、これでは、首相の靖国神社参拝の問題がはっきりしてこないな・・・と腹立たしさを感じていました。
そんな思いの中、久しぶりに、保育園を卒園した子供たちと一緒に映画を見に行って来ました。「あした元気にな〜れ!」。海老名香葉子さんの「半分のさつまいも」を原作として製作されたアニメーション映画です。
海老名香葉子さんの子供時代の体験が物語になっています。
空襲で家族を失い、残された兄を探しながら叔母の家に身を寄せ生活をする香葉子。戦争の悲惨さ、平和の尊さがよく伝わってきました。
戦争孤児に対しての大人の理不尽な言葉、態度。そんな中でもくじけず、必死に強く生きる子供たちのたくましい姿・・・。生きる戦いに胸がつまりました。
実際にこんな思い、体験をなさった方がたくさんいらっしゃるんだろうなと思うと、今、平和な日本に暮らしていることが幸せに感じました。
一緒に見ていた子どもたちはどう感じただろう?と気になりましたが、「可愛そうだったね。戦争は、嫌だね。」―ぽつんと話した隣に座った女の子。ちゃんと伝わったんだなーと平和への思いを共感できたことがとても嬉しかったです。
そして、大人としてこの子どもたちの思いをしっかり受け止め、憲法9条を守る運動を広め平和な日本を築くためにがんばらなくては・・・と気持ちを新たにしました。
みなさんがんばりましょう!
06年08月27日付「豊平区新聞」より