20日に開かれた札幌市議会本会議で、「子どもの権利に関する条例」案は、日本共産党、民主党、市民ネットが賛成、自民党、公明党が反対し、4票差で否決されました。
採決に先立ち、日本共産党の宮川じゅん市議は「子どもの権利条例」の制定について、「子どもが正しい権利行使の仕方を身に付け、重要な成長につながるものであり、市民が子どもの置かれている困難な状況と、それを克服していく共通認識に立つことになる。家庭でのしつけや教育活動においても、子どもの権利条約の精神が徹底され、子どもの成長と発進が促される」と強調、「可決すべきだ」と主張しました。
自民党は、条例案について、「おとなと子どもの対立関係を助長する」などとして反対しました。
公明党は、委員会・本会議とも討論することなく反対にまわりました。
本会議には、多数の傍聴者がつめかけました。元高校教員の福士誠さんは、「市民の声を黙視して、子どもの権利条例を政争の具にし、否決した自民・公明は許せない。4月の市議選で共産党を伸ばしたい」と語りました。
07年02月21日付「しんぶん赤旗」北海道のページより