今年も8月6日、9日を迎えました。広島・長崎への原爆投下から62 年が過ぎました。
原爆投下により一瞬のうちに広島で14万人以上、長崎で7万3千人以上の命が奪われました。助かった方たちもその後の原爆症で苦しみ、命を落としている方も沢山います。
国は原爆症の認定基準を厳しく制限し、被爆者の方たちを苦しめています。この問の6つの原爆症認定裁判でも、7月の熊本での裁判でも、国が敗訴し、国の認定基準の不合理性が指摘されています。一刻も早く基準の見直しを検討し、被爆者の方々を救っていくペきです。
参院選では、自民党・公明党の悪政に厳しい審判が下された選挙結果でした。この国民による審判には、「憲法9条を守れ」、「戦争への道は許さない」−そんな平和への思いが沢山詰まっているのではないかと思います。
この思いに応えていくためにも平和の運動で、憲法9条を守り広げていくことの大切さが、これから大きく問われていくのではないでしようか。
先日、“福住九条の会”のアレン=ネルソンさん(米軍ベトナム戦争帰還兵)を迎えての平和を語るつどいに参加しました。戦争には希望も未来も見えない。軍隊では人を殺すことだけを徹底的に教えこまれ、考えること、語ることを止められ、命令に従い殺すことだけを強いられる。人が人でなくなっていく様子が語られていました。
「平和の始まりはここにいる一人ひとりの皆さんから始まっていく」と最後にネルソンさんが話された言葉を聞き、一人ひとりが「9条を守りたい。」「戦争はいや」と胸を張って言えるように、流されず、しっかりと生きていくことの大切さを感じました。
皆さん、共に平和を考え、子どもたちに平和憲法を手度していけるよう頑張りましよう。
07年08月12日付「豊平区新聞」より