今年は3月になっても吹雪に見舞われるなど、寒くて雪の多い冬で、道路脇にはまだ雪山が残っています。しかし、7月に参議院選挙を控え、安倍自公政権の勝手はゆるされないと、寒さの残る中、豊平区の共産党は宣伝に力を入れています。
日本共産党豊平区委員会は23日、南平岸駅前で、東日本大震災・福島原発事故から2周年の宣伝を行いました。
池田ゆみ党豊平区市政相談室長を始め、地域の党や後援会から19名と多くが参加して宣伝を行いました。宣伝では、参加者が交代でマイクを握り、普段の思いを訴えました。
「原発がなくてもこの冬の電力は足りました。原発のない北海道を。原発なくせの声を広げましょう」などと訴えるとともに、「危険なオスプレイの配備を許さず、憲法9条を守ろう」など平和を願う訴もなされました。
ビラは、豊平区新聞の特別号を配布し、事故を起こした福島原発の現状や原発なくせの豊平区デモ行進の紹介、党が気仙沼で行ってきた被災地支援活動の様子などを知らせるとともに、原発のない北海道の実現と被災地への引き続く支援を訴えました。
この宣伝は10日に予定していた宣伝が、吹雪のため中止になったので、この日に行ったものです。
3月22日午後、森つねと国政相談室長(参議院北海道選挙区予定候補)は、豊平区に入り、みぞれまじりのあいにくの天気の中、月寒地域の党、後援会とともに、雪山の残る街頭で、以下のように訴えました。
衆議院選挙でのご支援ありがとうございました。消費税増税、TPP参加、など庶民を苦しめる安倍政権に真っ向から対決し、皆さんの願いをかなえるために、今度は参議院選挙でがんばります。
安倍首相はピンチをチャンスに変えると言ってTPP(環太平洋経済連携協定)参加を表明しましたが、なぜわざわざピンチに首をつっこむのでしょうか。TPP参加で北海道では1兆6千億円の経済損失を被ります。当選した北海道の自民党議員はもちろん、多くの自民党議員がTPP反対を表明していました。しかし、これを破って参加することは国民を愚弄するものです。この背景には、国民の願いよりアメリカとの関係が大切とする、アメリカ言いなりの政治があります。
TPPに後から参加する日本は、すでに交渉を行っている11カ国で決めたことには従わなければなりません。チャンスに変える交渉の余地はありません。
農水省の試算でも食料自給率は40%から27%に下落します。世界の人口が増え続けている時に、日本の農業が衰退してしまったら、いざ食料が必要となった時にだれが作ってくれるでしょうか。TPP参加は私たちの命にもかかわるものです。
農業だけではありません。アメリカ流のルールの押しつけで、医療制度も崩壊してしまいます。混合診療の解禁で、民間の保険に入っていないと満足な医療も受けられない、命も金次第ということになります。住宅リフォームなど地元の業者にだけ入札させるのは不公平と外国資本が乗り込んできて、地域の中小企業、商店も追い出されてしまいます。もともとTPP参加を言い始めたのは民主党、自民党は参加表明、みんなの党、維新の会などもTPP賛成で、安倍首相に早く早くとけしかけています。
いち早くTPPの反国民性を指摘し、一貫して反対を貫いているのは日本共産党だけです。北海道経済に大きな打撃を与えるTPPにはオール北海道が反対しています。今度の参議院選挙では、日本共産党の躍進で、TPP参加をやめさせようではありませんか。
今年は大雪で、平年の2倍以上の積雪です。家庭で除雪した雪や除雪業者が重機で河川に雪を投げ入れた事例がみられます。
日本共産党の宮川市議は「川への投雪が多く、雪も多いため、雪解け水が例年より多くなり、春先には川の水が溢れるおそれがある。溢水対策が必要なカ所を明確にして対応するとともに、今春については、臨時的なパトロール体制の強化が必要になってくると思うが、どうか」と質しました。
奥山計画担当部長は「溢水対策が必要な箇所は20〜30カ所位、土木センターで雪割りによる対応を予定している」、また吉岡下水道河川担当局長は「人を増やすことは難しいが、日常点検で回っている区の担当者と連携を強化し、また連絡も密にして、事故の起きないようにしていきたい」と答弁しました。
第3次男女共同参画さっぽろプラン素案の重点項目に女性の社会参加が位置づけられました。札幌市の現状は、子育て期の女性労働力率が低く、結婚や出産による中断後の再就職ではパートやアルバイトなどの非正規雇用となるケースが圧倒的で、女性の貧困率を押し上げています。
日本共産党の井上市議は「女性が能力を発揮して働きたいと望むのにそれを阻害している要因は何だと認識しているか」と質問。阿部男女共同参画室長は「家庭と仕事の両立が大変であること、正規職員になることが難しく、不安定雇用が多いことがその要因。市民意識調査(H23)でも『家事・育児・介護と仕事の両立が大変』という回答が83%を超えたことでも裏付けられている」と答えました。
井上市議はさらに、「貧困でも社会参加でも、日本女性の地位の低さは北欧などと比べても異常だ。『男性は仕事、女性は育児』という固定観念を取り除くためにも、札幌市が率先して範を示すべきだ。審議会への女性登用、幹部職員の研修などの取組はどうなっているか」と質しました。
阿部男女共同参画室長は「(審議会への女性登用の)現プランの目標は40%(〜H24)。上昇はあるが35・7%(3月1日現在)に留まっている。(幹部職員の研修は)市職員向けインターネット上の学習システムを活用し、必要に応じて自ら学ぶことができるようにしている。何れにしても札幌市が率先して男女共同参画を推進する取り組みをすすめることが重要と考えているので、今後も市職員の啓発に努めていきたい」と答弁しました。
日中は日差しがあって暖かくても、日が傾けばまだまだ寒いこの頃です。道路脇の雪山もだいぶ溶けましたが、解けた雪が日陰ではツララになって光っていました。
今年は、町内の排雪をした後から、新たに多くの雪が積もり、道路脇は雪の山です。路地裏の道路は車一台が通るのがやっと。市では拡幅除雪をしていますが、大して道幅は広がりません。
路面も凍り付いた雪と溶けだした雪とでぐちゃぐちゃに。路地裏の除雪も計画的にお願いしたいものです。
13年03月31日付「豊平区新聞」より