「渡されたバトン」さよなら原発の映画を見てきました。
巻町(現・新潟市西浦区)での約34年間の住民の反対運動で原発建設を阻止した実話に基づく映画です。
原発の建設に関わる多額のお金をめぐり住民や家族の関係が変わっていく様子。「国策でやるんだから安全に決まっている」「日本の原発は安全なのだ」と安全神話が広がっていく様子。日本の原発推進が行われた状況が実感としてわかった思いです。
反対派の運動が住民投票まで実施し、原発建設を断念させた34年という運動の原点は、「学習の積み重ね」と、「危険なものを子どもに手渡してよいのか」の思いのように感じます。原発推進派だった父が最後は原発反対の運動に関わり「おまえたちにバトンを渡したよ」と告げる姿は感動的でした。
映画と、いま、全国に広がっている再稼動反対の運動が重なります。
13年04月28日付「豊平区新聞」より