消費税が8%に引き上げられた4月1日午後、豊平区委員会と地域の後援会は、中の島駅前で、消費税引き上げは許せないと宣伝署名行動を行いました。
池田ゆみ豊平区市政相談室長(市議予定候補)は、マイクから「消費税は社会保障のためと言われていますが、年金は切り下げられ、介護も医療も悪くなるばかりです。このままでは安心して暮らしていけません。消費税増税では消費も冷え込み地域の商店街も成り立たなくなります。今、怒りの声をあげる時、一人一人の声を大きな世論にして、自民・公明の増税政治を変えていきましょう」と訴えました。
署名に応じた方からは「貧乏人には消費税増税はひどい」とか、「いつもの所へ飯を食いにいったら40円も上がっていた。ひどい。こんなことでは安倍さんもおしまいでないか」など増税に対する怒りと安倍政権に対する批判の声が聞かれました。
この日の行動は、増税に対する怒りもあり、18名と多くが参加し、プラカードやのぼりを掲げチラシを配布し、「消費税増税に反対を」と訴え署名を呼びかけました。
第1回定例市議会は、3月28日、本会議を開催し、新年度予算を可決し閉会しました。日本共産党市議団は、市営住宅の家賃減免改悪を進めるとともに、福祉灯油の実施に背を向ける一般会計予算案に反対しました。
本会議では、小形市議が以下のように一般会計予算に反対する討論を行いました。
所得者をいっそう苦しめる家賃減免改悪
本会議で討論を行う小形市議市営住宅入居者の3割が家賃減免を受けており、生活保護基準とほぼ同等かそれを下回る収入で生活しています。改悪された制度は、8割、7割減免というとりわけ所得の低い階層を狙ったものであり、いっそう厳しいくらしに追い込むものです。家賃減免制度の縮小は、作年度から4年間かけて段階的に進めていくとされており、新年度さらに、減免改悪を進めることは容認できません。
「子育て支援住宅」といえるか
予算には東雁来の「子育て支援住宅」建設の予算も含まれています。しかし、「子育て支援型」と言いながら、子どもが中学校を卒業したら市営住宅から退去させる期限付であることは問題です。子育て支援のための市営住宅を整備するのであれば、強制退去は行わないこと、市内のあちこちに点在させ、同じ棟に、高齢者、子育て世代など多様な世帯 が入居できるような形で整備すべきです。
国も認めた福祉灯油の必要性
国会での議員の求めに答え、政府は、3月18日「原油価格の高騰などに伴い、低所得者に対する灯油購入助成など、地方団体が行う原油高騰対策に要する経費について新たに特別交付税措置を講ずる」としました。国が必要だと判断するほど原油価格の高騰は市民生活に大きな影響を与えています。しかし、本市は「灯油価格は急騰していない」、「効果が限定的である」などの口実を設け福祉灯油を実施せず、低所得者に冷たい対応をとったことは許されません。福祉灯油やあったか応援資金を盛り込んだ予算とすべきです。
さらに小形市議は、国の施策に従って、公立高校授業料無償制度を廃止することも問題としました。「4人世帯のモデルケースでおおむね年収910万円を超える世帯が有償となります。所得制限を設け、公立高校授業料を有償化することは、教育を受ける権利を阻害するもの。OECD加盟30か国中、高校授業料を無償にしていないのは、日本を含め4か国のみとなっている」と指摘。世界の流れに逆行する高校授業料の有償化に反対を表明しました。
伊藤りち子市議は、定例市議会の予算特別委員会で、避難所備蓄物資について質問。
「札幌市避難場所基本計画」では避難場所を基幹避難所(小中学校など310カ所)と地域避難所(寺・町内会館など310カ所)の2つに区分しています。「すべての避難所に備蓄物資を配備すべき」という日本共産党の主張が実り、備蓄物資はすべての基幹避難所に配備されることになりました。しかし、地域避難所への配備は計画されていません。
伊藤議員は「厳冬期に大災害が発生して、高齢者や障がい者などが最大2キロ離れた基幹避難所には行けないことがある。近くの地域避難所に備蓄物資がないために凍死してしまうことは、絶対にあってはならない」「地域避難所から基幹避難所まで、物資を届けるというが、真冬の猛吹雪の中、誰が物資を歩いて運ぶのか」とただしました。
小笠原危機管理対策部長は、「避難場所基本計画は、様々な立場の方から検討されたもの。まずはこれに則って、基幹避難所への備蓄配備を進めていきたい」、「万が一、孤立する地域ができた時は、自衛隊の出動をお願いする」と答え、地域避難所への備蓄物資の配備については、答えられませんでした。
伊藤市議は、「昨年3月に道東で発生した暴風雪では、9人もの尊い命が失われた。猛吹雪で周りが見えなくなったら命にかかわる。歩いて備蓄物資を届けられない事態も起こる」と、地域避難所への備蓄物資の配備を強く求めました。
高橋知事は、昨年10月、カジノ誘致を国会に要請するとともに、1月には道主催のシンポジウムを開くなど、カジノ誘致に積極的です。新年度予算でも、全国トップの2000万円を計上しています。
道議会で、日本共産党の真下道議は、「運河と文学の小樽、タンチョウやマリモの釧路にカジノは似合わない。食と観光を軸とする北海道のブランドに逆効果」と指摘しました。
これに対し、知事は「地域経済の活性化や雇用の場の創出でも大きな効果が期待できる」と答弁。もうけのためなら、何でも良いとする知事の姿勢があらわになりました。
真下道議は、「カジノは刑法で禁じられているもの。カジノ誘致は北海道の価値を大きく傷つける。賭博の似合う北海道にすべきでない」と知事の姿勢を厳しく批判しました。
このところすっかり暖かくなり、雪解けが進みました。
公園の雪の中から冬の間に落ちたマツカサが出てきました。長さが15cmとずいぶん長いストローブマツのマツカサです。
北海道では開拓以降、多くの外国産の松が持ち込まれ植林されました。ストローブマツは北アメリカ原産の五葉松(針状の葉が5本一組で付く)ですが、盆栽になる五葉松と違って、葉は長く、幹も大きく生長し、見栄えはあまりよくありません。
14年04月06日付「豊平区新聞」より