豊平区委員会と地域の日本共産党後援会は、13日午前、中の島駅前で、国保料引き下げの宣伝署名を行いました。宣伝は、札幌社保協の「高い国保料を引き下げよう」と書かれた横断幕をかかげ、道行く人々に国保料引き下げ陳情署名を訴えました。
マイクからは、以下のように国保料が重い負担となっていること、引き下げの財源はあると訴えました。
年金が切り下げられる中、4月からの消費税増税に加え、地下鉄料金、灯油、食料品と相次ぐ値上げで、負担は増えるばかりです。高い国保料を引き下げて欲しい。多くの要望が寄せられています。今、札幌市の国保料は、所得の14.5%にもなっています。国保料は20年前と変わりないといいますが、20年前と比べ、国保世帯の平均所得は200万円から95万円と半減し、負担は2倍の重さになっています。
国保料の負担が重くなったのは、政府が国庫負担金を削ったからです。1983年に総医療費の45%だった国庫負担金は24.1%にまで削られています。消費税は社会保障のためと言って増税されてきましたが、社会保障の経費は削られるばかりです。
国保料引き下げの財源はあります。2007年度には札幌市は国民健康保険に280億円の財源を一般会計から繰り入れていました。しかし、現在は180億円と100億円も繰入額を減らしています。しかもここ数年、一般会計から繰り入れた財源を40億円ほど余しています。これを使えば、一世帯あたり1万円の国保料引き下げはただちにできます。
上田市長は、「国保だけを優遇するわけにいかない」と言いますが、国保は市民の3分の1が加入し、だれでもゆくゆくはお世話になる保険です。さらに、加入者には年金暮らしや低所得者が多く、国保料が重い負担となっています。こうした方々を助けることこそ市政の役割ではないでしょうか。
休日の昼間で、人通りの少ない時間帯でしたが、1時間余りで40筆の署名が集まりました。「高すぎる国保料引き下げを」と題した豊平区新聞号外を渡すと、みなさんその場で熱心にビラを読んでいました。横断幕を見て、すぐに署名に応じてくれる方もありました。
多くの市民は、国保料が高いと思っていながら、その原因や引き下げの財源はあるかなどといった情報に触れることはありません。
札幌市の国保の実態を知らせ、引き下げはできると広く知らせていくことが求められています。
第3回定例市議会代表質問から、宮川市議が行った9月の豪雨災害に関する質問についてお知らせします。
宮川市議は、9月11日の豪雨災害について、避難勧告が出され、住民が避難所にたどり着いても開いていなかった所があったことを取り上げ、「避難勧告が出た時点で直ちに避難所を開設すること、また、避難所となる学校の鍵の管理者が誰で、どこに住んでいるのか早急に調査すべき」としました。
生島副市長は「今回は、自宅の2階に避難するなど、速やかに命を守る行動を促すことを最優先として避難勧告を発令した。学校の鍵の管理者については、年度当初に、各学校と区役所相互に緊急連絡先の情報を共有している。避難所の開設の課題を含め、今回の大雨の対応について、幅広く検証を行っていく」と回答しました。
また、宮川市議は、「市には床上浸水した住居を対象に2万円を支給する災害見舞金制度があるが、制度を知らない市民が多いと思われる。支給されたのかどうか」とただしました。
生島副市長は、「消防局などの情報に基づき、区役所の担当職員が現地調査を行ったうえで支給するものであり、現時点で5件の支給を決定しており、ほか数件についても対象となるかどうか調査中」と答えました。
さらに、宮川市議は、今回の大雨では、望月寒川、月寒川に洪水避難勧告が発令されたが、携帯電話やスマートフォンを持っていない方の中には、避難勧告が出されたことを全く知らなかった方がいたことを指摘。
「今後、川沿いや土砂災害が発生する危険がある地域に住んでいる高齢者や障がい者などを把握するための調査を実施し、町内でのネットワークを確立するなど高齢者や障がい者に避難勧告を迅速に知らせる対策を本市の責任において取り組むべき」としました。
生島副市長は町内会などが取り組んでいる災害時要援護者避難支援事業に対し、これまでも支援をしてきたとするとともに、市としては「今後作成を予定している『避難行動要支援者名簿』の活用も含めて、更なる支援の充実・強化を図っていきたい」と答えました。
6月の「要求を実現する連絡会」との交渉では、「車輌が脱輪しないよう対策をしていきたい」との回答が豊平区からありました。
このほど、側溝を埋め、道路端に水が流れるよう傾斜を付けて舗装がなされました。これにより、雪が降っても脱輪の心配がなくなりました。
区内にはあちこちにキクイモが生えています。
キクイモは北アメリカ原産で、いも(塊茎)にイヌリンを多く含み、食用やアルコール製造の目的で日本に導入されましたが、逸脱し雑草化しています。人の背丈より大きくならないと花が咲かないようで、涼しい札幌では花は余り見られません。
秋も遅くなってようやく花を見つけましたが、キクイモに似たイヌキクイモでした。イヌキクイモの塊茎は小さく食用などの利用はしません。
このように人の役にたたないと見なされた植物には「イヌ」と名付けられることが多いですが、犬にとっては屈辱的な話です。
14年10月19日付「豊平区新聞」より