先日、次男の友人3人が泊まりにやってきました。
我が家の条件を考え、私の休みの前日に合わせてもらい実現した計画です。
部屋で楽しそうに過ごす様子を、これといった目的はないのですが、気の合う友達と一緒に過ごす時間が楽しくてしょうがない、そんな時期なんだなあと思って見ていました。親としてあれこれする事はもうありませんが、食事は作りがいがあり、気持ちいいくらいきれいに食べる姿に疲れも吹き飛ぶ感じです。
子どもたちの楽しい様子を見て心和む反面、日本の労働者の働き方について、改めて考えさせられる場面ともなりました。
ヨーロッパでもアメリカでも家族を大切に一緒に過ごすことが基本であり、仕事で家族を放り出すことは人の道に外れることになるようです。バカンスは、家族一緒に平均3・4週間ゆっくり出かけて過ごすのが当たり前だそうです。
また、残業の問題では、フランスでは時間になると労働者はサーッと帰るのだそうで、どんなに割り増しの賃金を提示されても、家族のために残業を断るという回答がくるそうです。
しかし、ヨーロッパなどでのこうした働き方は、何もしないでできたものではありません。
「生活の質」をいかに高めるかが労働運動の課題となり、「大幅賃上げ」「労働時間の短縮(賃下げなしに)」の粘り強いたたかいがあってこそできあがってきたものなのです。
日本では労働法制の改悪が進む中、財界の要求によりホワイトカラーエグゼンプション(労働時間規制の排除)が打ち出され、結果として長時間労働を強制し、残業代を支払わなくてもよい体制を労働の現場に持ち込もうとしています。
「こんな働き方を許すことはできない」。全国で反対の声が上がっています。
家庭を、家族をしっかり守るためにも怒りをもってたたかいに立ち上がらなければと思います。
07年01月21日付「豊平区新聞」より