介護してくれていた86歳のMさんが倒れて入院してしまい、二人支えあいながらの生活から一人になってしまった84歳のHさん。
思うように体も動かず、心細い生活になってしまいました。やむなくヘルパーさんの来る回数を増やしました。どれだけ料金がかかるかと心配しながら、これからどうしようか不安を抱えながら、寂しい思いをしていました。近所の方が時々様子を見に行ったり、買い物をしてあげたり、話し相手になったりと顔を出すようになってくれました。こんな話を聞くと「地域の支えあいの大切さ」を実感します。
しかし、一人暮らしにも限界もあり、嫌がっていた施設への入所も「どこかあれば入りたい」と希望するようになりました。ソーシャルワーカーさんも何度も足を運び、介護施設への入所で新しい生活をスタートさせていきたいとみんなが力をあわせようとしています。人と人のつながり、心と心のつながりがあってこそ本当の介護といえるのではないでしょうか。そのつながりを切って、「介護をもうけの道具」とする今の制度では、Hさんを次から次と生み出すだけではないでしょうか。
福田首相は「信頼」の言葉をたくさん使っています。しかし、具体的な方向は何一つなく、消費税の増税と「テロ特措法」に基づく米軍支援の継続だけはっきり打ち出しています。国民の痛み・願いをわかろうともしない福田内閣も長続きはしないでしょう。世論に押され、後期高齢者医療制度の凍結も取りざたされていますが、はっきりと約束したものではありません。
日本共産党は後期高齢者医療制度の中止・撤回を求め署名に取り組み、この臨時国会で力を尽くします。 みなさん、署名にご協力をお願いします。
07年10月07日付「豊平区新聞」より