10月8日の祖父の葬儀でのこと。最期のお別れの時に、祖父の顔を覗きこむように話しかけていた祖母の姿が会葬者の涙を誘いました。本当に最期のお別れです。
「長い間お疲れ様」と話しかけていたのでしょうか? 戦中・戦後と苦労を共にしてきた祖母の小さな背中にも「ご苦労さまでした」と声を掛けてやりたい思いでした。祖父もきっと安心して最期を迎えることが出来たのだろうと思います。
人生には、楽しいこと・苦しいこと・悲しいことがそれぞれあるでしょう。どの方も豊かな気持ちで最期を迎えられるように、そのためには「人間が大切にされる社会・政治」が必要だな・・・と改めて実感させられたヒトコマでした。
老後だけではありません。だれもが平等に、頑張ったことが報われ、生きがいある人生を送れるかどうか。このことが保障される政治が必要です。そして、だれもが求めていることではないでしょうか。
福田首相は民意に押され「若者に明日への希望が持てる国づくり」「お年寄りに安心」と言っていますが、構造改革路線をそのまま引き継ぎ、「大企業には減税」「社会保障予算は削減」「国民には負担増」では矛盾が広がるばかりです。国民の願い・思いが、政治を変える大きな力となっています。小手先の国民だましの政策と福祉のためという消費税増税に「だまされません!」としっかりと声を上げて行きましょう。
大企業にしっかり税金を負担してもらい、無駄な軍事費こそ凍結し、国民一人ひとりが幸せになるような予算の使われ方になるように力を合わせましょう。
07年10月14日付「豊平区新聞」より