公立高校の授業料の滞納について、「長期にわたり支払いの意思を示さない場合には『出席停止』や『退学』の処分を行なうこととしました」。公立高校に通う高校生の家庭にいっせいに配布されている教育委員会からの手紙です。
義務教育ではないとはいえ、授業料を払うのは保護者です。保護者が払わないからと学ぶ主体者である子どもから、学ぶ権利を奪っていくやり方は間違っているのではないでしょうか。
授業料を払えない家庭にどれだけ親身になって、かかわってくれているだろうか……? 督促だけして「なにも言ってこない」と腕をくんでいる姿が想像されてなりません。
お金がなければ、学ぶこともできないという状況が広がってきています。いったいいつの時代なのか? と考え込んでしまいます。「これだけ発達している国なのに、子どもたちの学ぶ権利さえ保障できないとは……」。情けない思いになりませんか?
教育委員会からの手紙ということは国の姿勢であることは明白です。人を育てる、人を大切にすることにお金をかけない政治では、将来がありません。
この政治変えるためには、私たちが、声をあげていくしかありません。子どもたちの学ぶ権利を保障していくためにも、「憲法を政治に生かせ」と大きな声を上げ広げていきましょう。
08年02月03日付「豊平区新聞」より