メールでの生活相談。26歳、男性。病気になり仕事ができなくなりどう生活をしていったらいいのか、不安を抱えた相談です。 病気は心の病気(うつ病)で、無理して働いてきたバイトも首を切られ、生活の見通しがたたなくなったというのです。きっと仕事は相当にきつかったのでしょう。メールを返信したら、「ありがとうございます。涙が出るほどうれしかった」と返事が届きました。
“私たちはいかに「蟹工船」を読んだか”(小林多喜二「蟹工船」エッセイコンテスト入賞作品集)の山口さんのエッセイが頭によみがえります。
様々な苦しさを抱え込み、「自分が悪いから」と一人で悩んでいる若い人たちがたくさんいるのです。
山口さんのエッセイでは、『「蟹工船」で描かれた暴力と支配は、今も見えない形で続いており、今の若者には怒りを共有し立ち上がることもできないと、絶望にも似た思いが綴られています。
しかし、最後には、多喜二がもし生きていたなら私たちの職場を訪れて、「ガンバレ」とは励まさずに、朝まで話しを聞いてくれた後、「彼らは立ち上がったーもう一度!」と書き付けるのではないか。と締めくくっています。
若い人たちの『繋がりたい、話したい』そんなメッセージが込められているようにも感じました。
誰もが希望を持って前を向いて生きたい。このことが実現できる政治にしていくために、若い人たちと力を合わせることの大切さを感じました。
力を合わせるということは「よく話を聞く」ことから出発です。
基本に帰って頑張ろうと改めて感じています。
後期高齢者医療制度への怒りをつなげ、衆議院で無責任に審議をストップさせている、民主党など他の野党をも動かす大きな運動を広げましょう。
08年06月29日付「豊平区新聞」より