GHQ(連合軍総司令部)の指令で日本政府と財界が日本共産党員と支持者を弾圧した「レッド・パージ」の責任を問い、名誉回復を求めて元国鉄労働者の苗川清一郎(87)、安孫子登(86)の両氏が29日、札幌弁護士会の人権擁護委員会に、解雇取り消しと謝罪、名誉回復の勧告を出すよう求める申立てを行いました。
両氏はともに1939年に旧国鉄に入社、軍隊から復員後、国鉄に戻り働いていた時にレッド・パージで職を失い、生活を壊されました。
苗川氏は苗穂工機部にいた50年12月、足の入院治療後に「職務の適格性を欠く」と解雇されました。安孫子氏も、函館車掌区にいた49年7月、「定員法」を口実に解雇されました。ともに共産党員で平和と生活を守るためにたたかっていました。
両氏は、レッド・パージが思想・良心の自由、法の下の平等、結社参加の自由の侵害で、違憲・違法だと強調。経済的格差など被害は極めて大きく、回復されていないと言います。
苗川氏は、「解雇され独身寮も追われた」と当時の苦労を告発。ともに「憲法を踏みにじる状況を正したい」と心情を述べました。
すでに全国14都府県で70人余が弁護士会に救済の申し立てをしており、昨年10月に日弁連は政府に名誉回復の措置をとるよう求めた勧告を行いました。
6月28日、共産党豊平区委員会と後援会は中の島地域で宣伝訪問活動を行いました。
行動には各地域後援会から26人が集まり、ハンドマイク隊や宣伝カーも走らせて共産党の風を吹かせました。宣伝では65ヵ所で宣伝を行い、ノボリをたて元気に町内を歩き、あちこちで共産党の宣伝がひびきわたりました。
庭仕事をしながら、宣伝に耳を傾けてくれたり、「頑張ってね」と励ましの声も聞かれました。
訪問の中でも、「今度こそ頑張ってもらいたい」「いつも中の島の地下鉄駅で朝宣伝していますね。頑張ってください」「若い人や子どもたちが希望を持って生きられる政治にしてほしい」と期待と願いが話されました。チラシも1200枚まき、「しんぶん赤旗」を読んでくれる方も増えました。
党と後援会は6月30日にも、各地域で訪問や電話で共産党を広げようと終日行動しました。
6月28日午後、共産党豊平北地域後援会は3回目の「つどい」を開きました。
前段に「人間らしい働き方を」のDVDを見て感想や身近な政治などを出し合い話しあいました。
介護施設のデイサービス送迎の運転手の仕事をしている参加者は「ボランティアで週2日も3日も献身的に頑張っている方がいて、本当にすごいなあと思っている。自分もやれることは頑張りたいと思っています」などの発言から、「安心して暮らせる政治になったら、ボランティアもできる人がもっとふえるよね」「ボランティアに頼らなくてもやっていける保障が必要だね」「社会保障をしっかり充実させるためにも共産党を大きくしたいね」と話がはずみました。
池田ゆみ市議候補も参加し、コスタリカでの憲法を活かした政治に触れながら「憲法を政治に活かし、くらしや社会保障が守られる政治をつくりましょう。比例で共産党と書いてくれる方を大きく広げて下さい。力を合わせて北海道から必ず議席勝ちとりましょう」とあいさつしました。
09年07月05日付「豊平区新聞」より