「具合が悪くても、家族に気兼ねして病院に行けず自殺する高齢者」「貧しくて病院で見てもらうことなく命を失くしてしまう」「せっかく生まれたのに病気で乳児がどんどん死んでしまう」……。旧沢内村の実情からスタートする映画『日本の青空Ⅱ』。
この状況を昔のことと思えなかったのは私だけではなかったでしょう。
うば捨て山と呼ばれる「後期高齢者医療制度」、「保険料が払えず、保険証を取り上げられ命を落としてしまう」今の日本の現実と重ね合わせながら映画を見ていました。「命に差別はない。どの命も国が守って当たり前。国がやらないから村あげてやるんだ」と憲法25条を読み上げて訴え、抗議する深沢村長の姿は痛快でした。
私たちも今こそ、憲法に学び「後期高齢者医療制度はすぐに廃止へ」「削り続けた社会保障を戻せ」と声をあげて行きましょう。
対話を広げ、力を合わせましょう。
10年04月11日付「豊平区新聞」より