11日に発生した東日本大震災は死者、行方不明者が2万人を超える大災害となりました。加えて、福島原発の事故も終息のめどが立たず、農産物の汚染等、被害の拡大が懸念されています。
豊平区の日本共産党と後援会は、まずは被災者救援第一と各地で被災者救援の訴えと募金に取り組みました。
連休初日の19日、池田ゆみ日本共産党豊平区市政相談室長を弁士に、区内9ヵ所で救援募金の訴えを行いました。
池田ゆみ市政相談室長は、被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、「日本共産党はいのちを守る救援を迅速にと政府に求めている。何かできないかというみなさんの気持ちを募金に託して下さい」と呼びかけました。
また、福島原発の事故について、「原発の不安は日に日に広がっている。放射線にさらされながら必死に原発で働いている人に胸が痛む。原発は安全だ、環境に優しいとされてきたが、環境に優しくないことがわかった。原発にたよるのでなく、自然エネルギー利用の政策に転換を」と訴えました。
さらに差し迫った選挙については、「日本共産党は選挙の延期を求めたが、被災地以外は実施となった。選挙実施となった以上、暮らし、いのち、福祉を守る社会の実現をめざし力合わせて頑張りたい。札幌も防災体制をしっかりさせていきたい。公共施設の耐震状況をはっきりさせる。耐震工事の終わっていないところは速やかに実施し、安心安全の豊平区をつくっていきたい」と訴えました。
20日午後には、日ハムオープン戦に向かう野球ファンに、ドーム前で紙智子参議院議員が震災救援を訴えました。
震災直後に被災地に入った紙議員は、被災の様子を生々しく語るとともに、「今は国民が心を一つにして被災者の救援と復興に当たる時」と支援を訴えました。また、福島原発の事故についてもふれ、「日本共産党が指摘してきた危険性が現実となった。原発依存から自然エネルギーを活用したエネルギー政策に転換すべき」と訴えました。
さらに、「日本共産党は選挙を延期すべきと申し入れたが、民主、自民、公明の反対で選挙がおこなわれることとなった。今度の選挙で求められているのは、住民のいのちと暮らしを守る安心と安全のまちづくりです。子育て、医療、介護など、血の通った行政に日本を変えていきましょう」と、来るべき統一地方選における日本共産党への支援を訴えました。この行動には、地域後援会から28名の参加がありました。
ドーム前での行動の後、月寒中央駅に場所を変え、池田ゆみ市政相談室長を中心に東日本大震災救援を訴えました。
この他、これまでに、中の島、福住、平岸、月寒中央駅前で朝夕の時間帯に、震災救援の募金行動が取り組まれました。これらの行動によって、豊平区の共産党と池田ゆみ事務所にとどけられた義援金は総額23万円以上になりました。
17日午前、白樺台地域で「池田ゆみさんをかこむつどい」が開催されました。
冒頭、池田ゆみ党豊平区市政相談室長は、「前回の選挙では、みんな議員報酬の削減を言っていたができなかった。福祉の充実や雇用の確保など、どの候補も口にするが、議会で実際に行動するかどうかが問われる。国保料引き下げの願いも、市民の運動が起きれば他会派の議員も無視できない。日本共産党と力あわせてみなさんの願いを実現しましょう」と語りました。
参加者との懇談では以下のような話が出されました。
母子家庭で市営住宅入居を申し込んだがなかな入れない。介護の認定基準もどんどん切り上げられており、高い保険料を払ってもはたして介護が受けられるのか? 働きたいお母さん方も多くなってきている。身近に入れる保育所が欲しい。
これに対し以下のような話がなされました。
市営住宅は不足しているのに、雇用促進住宅やUR住宅は廃止の方向、NTTや郵政の宿舎もあちこち空いている。こういう公的な住宅を改修して使えないか。保育所や老人ホームなどは身近な所に欲しい。高齢者と子供が日常的にふれあえるような複合施設が良いのではないか。施設の設置場所については、利用する立場にある地元住民の要望を聞いてほしい。
また、福島原発の事故を受け、原発に頼らないエネルギー政策が必要だ。しかし自然エネルギー利用だからと言って、銭函海岸のような自然の豊かな場所を破壊して風力発電を設けることは間違っている、との指摘も出されました。
最後に、私たちの願いを実現するため、池田ゆみさんへの支援を広めよう、ということになりました。
豊平革新懇話会と新日本婦人の会は、18日午後、平岸ラルズ前で、東日本大震災の救援募金と、日本原水協が新しく呼びかけた核兵器廃絶の国際署名に取り組みました。
救援募金では、若い人が多く募金してくれました。また、わざわざ車から降りて募金してくれた方もいました。
「核兵器廃絶国際署名」は、昨年ニューヨークで開催されたNPT(核拡散防止条約再検討会議)の成果を受け継ぎ、すべての国の政府に、すみやかに核兵器禁止条約の交渉を開始するよう求めるのもです。
この署名には、瀬戸内寂聴(作家)、吉永小百合(俳優)、益川英敏(ノーベル賞受賞者)の各氏など、多くの著名人が賛同しています。
なお、署名簿は党札幌豊平・清田・南地区委員会でも用意しています。地区委員会は「必要な方にはお届けいたしますので、近所で広めて下さるようお願します」と呼びかけています。
11年03月27日付「豊平区新聞」より