「生命を生み出す母親は生命を育て生命を守ることをのぞみます」を合い言葉に9月4日、札幌市民ホールで1400人が参加して、第54回北海道母親大会が開かれました。
午前中は原発問題やくらし、教育、子育てなどの分科会と、特別企画「平和・映像とトーク―米軍基地はどこにもいらない」が開催されました。
午後からは全体会がもたれ、東日本大震災復旧・復興みやぎ県民センター代表の日野秀逸東北大名誉教授が、「今、憲法を生かすとき、東日本大震災の現場から語る」と題して記念講演を行いました。
日野氏は、「政府の復興会議の構想では増税や漁業をはじめとする『特区』構想は突出しているものの、憲法で保障された『生存権』についてはまったく触れられていない」、と政府の対応を批判。「生存権」など憲法の諸規定を知ることで生きる勇気を取り戻した被災者の例を紹介し、「復興には憲法を生かすことこそ大切」と強調しました。
「復興財源」を名目に消費税増税が行われようとしていることについては、「消費税は所得の低い人ほど重い負担となることから、復興にとっては最悪の選択」と指摘しました。さらに日野氏は、「社会保障の充実で個人の消費を増やすことこそ必要」としました。
全体会では、介護や保育の現場から、介護制度改悪の実態、子ども・子育て新システムの問題点などが報告されるとともに、「原発からの撤退、自然エネルギーへの転換を」などの訴えがなされました。
最後に、「憲法を生かし、被災地の願いにこたえ希望ある復興を求める運動を大きく広げましょう」との大会宣言を採択して終わりました。
台風12号は北海道にも大雨をもたらしました。市内中央部を流れる豊平川も6日には避難判断水位に達し、河川敷に設けられている遊歩道やパークゴルフ場が浸水しました。区内を流れる月寒川、望月寒川にも一時洪水注意報が出されました。
札幌市では豊平川、月寒川、望月寒川について洪水による浸水予想図を出しています。豊平川の浸水予想図の一部を載せておきますが、中の島駅周辺から豊平川沿いの地域と、南7条大橋より北の地域が浸水すると予想されています。
今回の大雨では、豊平川の上流に当たる南区で被害が出ました。豊平区では大きな被害はありませんでしたが、日頃から災害に対する安全を点検しておく必要があります。また、いざとなった時の避難所の確認、避難所に十分な物資が備蓄されているかの点検も大切です。日本共産党市議団では各避難所に十分な物資を備蓄しておくことを求めています。
災害に対する市の対応についてみなさんのご意見をお寄せ下さい。
(掲載した図は札幌市のホームページから抜粋しました)
札幌市議会の第3回定例議会が札幌市各会計の決算審議を主な議題として22日から11月7日までの日程で開催されます。
日程の詳細はあらためてお知らせします。
秋の七草の一つで、お月見にはススキを飾ります。
あちこちに群生しており強そうに見えますが、日当たりが良くないとうまく育たず、樹木が大きくなって日陰になると衰退してしまいます。奈良の若草山、阿蘇や箱根など有名なススキ草原では毎年春に枯れたススキを燃やして樹木の侵入を防ぎ、ススキを守っています。
原発からの撤退で、自然エネルギーの開発が急がれていますが、ススキはバイオエネルギーの原料としても注目されています。ちなみに札幌の繁華街ススキノの由来は、一説にはススキが生い茂っていたからだとも言われています。
11年09月11日付「豊平区新聞」より