9月18日、原発をなくし、自然エネルギー中心の社会をめざすことを求め、幅広い人々を集めた「さようなら原発1000万人アクションin北海道」が開催されました。この集会は、大江健三郎さんをはじめとする文化人の呼びかけで19日に東京で開催された「さようなら原発集会」に呼応し、市民グループ、安保破棄実行委員会、連合系の平和運動フォーラムが実行委員会を作って開催したものです。会場となった札幌芸術文化の館(旧厚生年金会館)ホールは2000人を超す人であふれ、集会のあと参加者は、雨の中、市内をデモ行進しました。
リレートークでは、福島県から厚別に避難してきている宍戸さんは、「私のふるさとは原発のある富岡町です、富岡町は桜の名所ですが、もう桜を見に帰られないかも。原発をとめられなかったのが悔しい。私たちが福島で味わった苦しみをみなさんには味わってほしくない。原発は止められます。北海道の美しい大地を未来に残して下さい」と訴えました。
また、核廃棄物の地層処分場として研究が続けられている幌延からは、反対運動の経過が報告され、各市町村で「核廃棄物の処理場を受け入れない」ことを決議してほしいとの要請がありました。さらに函館の「大間原発訴訟の会」、岩内原発問題研究会から報告がありました。
閉会の挨拶に立った安保破棄実行委員会代表委員の畠山和也氏(共産党道副委員長)は、「この集会が成功したことは、会場にあふれる参加者の状況を見てもらえればわかると思います。『やらせ』問題の発覚で、道民の合意はなかったことが明らかになった。『原発なくせ』が道民の合意です。個人、団体を問わず多くの方々の力を合わせ、原発をなくしていくために頑張りましょう」と訴えました。
集会では、「私たちの命と暮らしを守るため、原子力中心から、自然エネルギー中心のエネルギー政策に転換を。泊原発を止めよう。プルサーマル計画白紙撤回。大間原発建設中止。核廃棄物最終処分地拒否。子供達を放射能から守ろう」とする集会アピールを採択し、デモ行進に移りました。
あいにくの雨にもかかわらず、集会参加者のほとんどがデモ行進に参加、途中からデモ行進に参加するグループもあり、約1時間にわたって大通り周辺を行進し、原発をなくそうと訴えました。
猛暑で、電力不足が心配されたこの夏。全国で3/4を超える原発が止まっていても停電は起きませんでした。起きたのは隣の韓国。「電力不足は原発推進の政治的発言」ではないかとの声もあがっています。
北海道では暖房に電力需要が多くなる冬をひかえ、自民、公明は「12月には電力不足で本州への送電を停止してもきびしい」との知事答弁を引き出し、電力不足キャンペーンを誘導しています。公明党は「電力不足でお年寄りが死んだらどうする」とゆさぶりをかけています。
しかし、本当にピーク時にどれくらいの電力が何日間必要かという資料を電力会社は出していません。ピーク時の電力必要量がわかれば、それを回避する対策もとれます。道経済産業局の統計によれば、原発以外の発電能力は自家発電能力262万kwを含め885万kwとなっており、北電の最大必要量547万kwを上回っています。北海道新聞でも、道内企業の自家発電262万kwは原発3基分の207万kwを上回るとし、「冬場の電力不足本当?」と疑問を投げかけています。
自然エネルギーの新たな開発を待たなくても、北海道では原発にたよらない電力供給は可能です。
9月17日午後、月寒ファミリークリニックで、豊平区の民主団体で構成する豊平区社会保障推進協議会第14回総会が開催されました。
総会に先立ち、道労連の湯本要副議長が「社会保障、最低賃金と生活保護費について」と題して講演を行いました。
湯本氏は、「時給1000円の最低賃金を求めているが、最近は1日3時間しか働けないとか、週のうち3日しか働けないという状況で生活している人もいる。これでは暮らしていけない。生活権を保障するという観点から賃金を考えていく必要があると」訴えました。
総会では、「財政難を理由に、生活保護や介護など福祉の切り捨てが行われる一方で、大震災からの復興や福祉目的ということで、庶民への増税が進められようとしている。『税と社会保障の一体改革』などの裏を見ていく必要がある」との指摘がなされました。
新年度の活動方針として、「生活保護、介護、医療など福祉を後退させる制度改悪に反対し、敬老パスの改善、最低保障年金制度の創設、時給1000円の最低賃金制度の実現など地域の社会保障発展のため多様な個人、団体と交流し運動を進めていくこと」としました。新年度の役員として、代表委員6名、事務局長他12名を選出しました。
この時期、あちこちの庭にシュウメイギクが咲いています。丈夫な花で、イチゴのようにランナーを出して広がっていきます。
花の中心部に雄しべがたくさんあり菊のように見えますが、キクの仲間ではなく、フクジュソウやトリカブトなどと同じキンポウゲの仲間です。
園芸用としてたくさんの品種があり花の色は白からピンク、赤など多様です。また八重咲きのものもあります。
花びらにみえるのはガクの変わったものですが、裏に絹状の細かい毛が生えています。
11年09月25日付「豊平区新聞」より