豊平区の革新懇、新婦人、年金者組合、生活と健康を守る会、日本共産党など区内の9団体でつくる「とめよう、なくそう原発」豊平区実行委員会は、3日午後、平岸地区で宣伝署名行動とデモ行進を行いました。福島原発事故は収束の目途もいまだにつかず、北海道も泊原発、幌延の核廃棄物処分研究施設をかかえ、各地で様々な行動が取り組まれていますが、豊平区でも独自の取り組みを、との話が持ち上がり、区内の民主団体に呼びかけ、今回の行動が実現しました。
デモ行進は、「原発いらない」、「とめよう、なくそう原発」などと書かれたプラカードや横断幕、ノボリ、それぞれの願いを書いたうちわなどを手に、平岸駅から南平岸まで行われました。先頭をゆく宣伝カーからの訴えとともに、「原発いらない」「プルサーマルやめろ」などシュプレヒコールの声が平岸街道にこだましました。
豊平区でのデモ行進は5月の平和行進以来、平岸では近年デモ行進はおこなわれておらず、久々のデモ行進に町ゆく人やドライバーが物珍しげに行進を見守り声援を送ってくれました。デモ行進の途中でも、「署名をしたいが」と駆け寄って来る人もあり、原発問題に対する市民の関心の高さがうかがえました。
デモに先立ち午後1時からは平岸駅前において、原発のない北海道をもとめる署名宣伝が行われました。「原発ゼロへ」のノボリや各団体の旗、タペストリーなどをかかげ町ゆく人々に署名を呼びかけました。マイクからは、「泊原発沖には活断層があると指摘されています。泊原発も地震や津波におそわれる危険性をはらんでいます。プルサーマル計画の導入を巡って『やらせ』があったことが発覚しました。ウランより危険なプルトニウムを使うプルサーマル計画は論外です。知事は道民の声に耳を傾け、原発ゼロの北海道へ決断を」と訴えました。
祝日の昼間とあって若い人が多く署名に応じてくれました。お年寄りも子供達への放射能の影響が心配と語りながら署名に応じてくれました。署名宣伝行動には90名と多くの方々が参加しました。途中近くで火事騒ぎがあり、一時中断を余儀なくされましたが、それでも104筆の署名が集まりました。署名を訴えた人も、「市民のみなさんと話をして、励まされた」と感想を述べていました。
11月23日には大通りで道民集会が予定されていますがこれも成功させ、「原発ゼロ」の声を大きくしていこうと参加者は決意を新たにしました。
7月から続けられている東日本大震災被災地への救援、11月は14日から気仙沼に向け第5次のボランティアが出発します。現地での救援活動は力仕事に代わって生活再建など被災者に寄り添う活動が求められてきています。今回は豊平区市政相談室長の池田ゆみさんが団長として行きます。
なお、派遣に要する費用が若干不足しています。みなさんのご支援よろしくお願いします。
第3回札幌市定例議会は7日に閉会しましたが、引き続き決算特別委員会における日本共産党議員の論戦についてお知らせします。
市内の避難所についてはすべての避難所に物資が備蓄されているわけではありません。市は災害時には備蓄拠点から運搬するとしていますが、災害で道路が寸断されれば物資の運搬はままなりません。
この点を伊藤りち子議員はとりあげ、「備蓄物資をあらかじめ配備しておく方式と、災害が起こってから運搬する方式の両方についてシミュレーションを行った事はあるか」と質しました。山崎危機管理対策部長は「その差を検証したことはない」と答弁。伊藤議員は「寒さの厳しい札幌では、毛布など体を温める物資があるかないかで生死を分けることもある」と備蓄物資の配備を求めましたが、危機管理対策部長は「拠点方式の方が効率的=回収の手間がかからない」として拠点備蓄に固執しました。
伊藤議員は、25日の委員会で共産党の宮川議員の質問に対し教育委員会側から「備蓄物資の配置について要請があれば可能な限り協力する」との答弁があったことをとりあげ、「すぐにお願いすべきではないか」と迫りました。これに対し、危機管理対策部長は「教育委員会と連携をはかりながら、できるだけ多くの小中学校に備蓄物資を配置していきたい。現在75校に配置しているが、これを100校、200校と拡大していきたい。検討委員会を立ち上げ、どういう配置が効率的かでなく効果的か、方針整理をしたい」と答えました。
文部省唱歌「もみじ」にも歌われているように、地区委員会向かいの望月寒川岸できれいな紅葉を見せていました。
長いツルを這わせ木や壁に張り付き広がっていきます。区内でも壁にツタを這わせた建物がいくつかあります。
ブドウの仲間ですが実は貧弱です。同じように木に張り付き、きれいに紅葉する植物にツタウルシがありますが、こちらはウルシの仲間でかぶれることがあるので要注意です。
11年11月13日付「豊平区新聞」より