野田首相が谷垣自民党総裁と秘密会談を行いました。消費税増税法案を通すための密談と見られます。二大政党による消費税増税をストップさせようと、桃の節句にあたる3月3日午後、「ストップ!消費税増税、増やせ!社会保障」アピール集会とパレードが市内で開催されました。
アピール集会では、主催者を代表して消費税廃止北海道各界連絡会の石塚さんが以下のように挨拶しました。
消費税増税は景気を冷え込ませ、暮らしも、国の財政も壊し、景気の悪循環をもたらします。野田内閣は社会保障を口実に消費税の引き上げをねらっていますが、社会保障は充実どころか多くのメニューが切り捨てです。消費税に反対するならさらに社会保障を切り捨てると増税を迫っています。
企業には法人税減税ですが、中小企業の6割から7割は赤字で減税の恩恵にはあずかれません。赤字でも消費税はかかってきます。税金は応能負担の原則で金持ちから取るべきです。消費税は所得の低い人ほど重くかかります。世論の力で消費税増税をストップさせましょう。
日本共産党のはたやま和也氏も挨拶に立ち、以下のように訴えました。
秘密会談が国民のためになったことはない。野田・谷垣秘密会談は消費税増税で追いつめられている証拠。政府のウソも、私たちの運動の広がりでバレてきており、消費税増税反対は多数を占めるようになりました。法案では「自助、共助、公助」と言っている。まずは自分の責任で、それがだめなら親戚、近所の支援で、国は最後にならないと助けません、ということです。そうではなく、憲法25条を国の責任で、国民目線で実践させましょう。政府財界のたくらみを知らせ、みんなの力で増税をやめさせましょう。共産党も頑張ります。
集会では各界からの訴えがなされました。
婦人 消費税10%になると1ヵ月分の生活費が取られることになります。年金も生活を維持していくのがやっと、消費税増税ストップ、社会保障の充実を図りましょう。
医療 医療現場では医療費の支払いができない、国保に入っていなくて医者にかかれない、という相談が増えています。こうしたことで手遅れになり死亡した人は昨年67人にも。20代の若者も含まれています。金の切れ目が命の切れ目でなく、安心してかかれる医療制度を実現しましょう。
介護 社会保障と税の一体改革と言いますが、介護報酬は実質0.8%の引き下げです。サービスも、ヘルパーの時間が60分から45分に切り下げ。介護の仕事は「時間ですからハイ終わり」というわけにはいきません。社会保障の充実を言うなら介護制度の改善をはかるべきです。
保育 子育て新システムは市町村の義務を放棄するもの。札幌の条例では給食も外部委託可能としています。私は4年間臨時保育士として働いてきました。ゆとりある生活はできません。いつ仕事がなくなるかと不安です。この上増税では生活も大変に。私も声をあげて行きたいと思います。
生活保護 生活保護受給者には病気を抱えていても、「懸命なる求職活動」が求められます。短時間の勤務に就いても、ケースワーカーからは「もっと働け」と言われます。それぞれの生活保護受給者の立場に立った支援が必要です。
集会のあと、参加者は横断幕やのぼり、プラカードなどを掲げ、北7条から大通りまでパレードを行いました。桃太郎やおひな様、さらに政治を変えると蛙に扮したりと、衣装も多彩でした。あいにく雪が降りしきる中でしたが、参加者は元気に「消費税引き上げ反対」、「社会保障の充実」を訴えました。
福住後援会では、消費税増税反対を地元から広めようと先月末、日本共産党の「社会保障充実、財政危機打開の提言」と署名を持って、商店を訪問しました。
訪問先は、コンビニ、食堂、理容室など様々。十数件を訪問しましたが、「消費税増税賛成」という所はなく、すべてで提言を受け取ってもらうとともに、ほとんどの商店が消費税増税中止を求める署名に応じてくれました。消費税増税になれば商店も売り上げが落ち、良いことにはならないと皆さん感じているようでした。3月も訪問を行う計画です。
前々号に引き続き、第1回定例市議会で日本共産党を代表して質問に立った伊藤りち子議員の代表質問についてお知らせします。
伊藤議員は、市政自体がワーキングプアを生み出している実態を次のように指摘しました。
指定管理者における2010年度の雇用は、正規職員1118名に対し、非正規職員2165人と約2倍となっており、しかも09年度より非正規雇用が増えている。選定によっては4年ごとに指定管理者が変わることもあり、指定管理者制度そのものも問題がある。さらに、本市職員でも、指定管理者でも、委託業務でも、非正規雇用が増え、官製ワーキングプアを生み出している。
こうした事態を受け、「市長は正規雇用を増やすべきと考えるかどうか」とただしました。
これに対し、市側は「直接手だてを講ずることは難しい。指定管理者の募集時に雇用の継続性を考慮することを制度の中で加えたい」とするに留まりました。
公園に多く植えられているヨーロッパ原産の針葉樹で、大木になります。
紡錘状の松ぼっくりは立派で、クリスマスの飾りに使いたいと思っても高い木の上の方に付くので、形の良いものはなかなか手に入りません。
冬も終わりになり、松かさが開いて種が飛び始めました。種には羽根が付いていて風に乗って飛んできます。
12年03月11日付「豊平区新聞」より