アベノミクスで突っ走る安倍政権、庶民には恩恵はまったくなく、逆に消費税増税など負担は増すばかり。
安倍政権の中身が明らかになるにつれ、公明党は安倍政権の「ブレーキ役」になると言い出し、民主党も「安倍政権の暴走に歯止めを」などと言っています。ブレーキが必要ならそんな車の後押しなどしなければよいもの。
民主党も、消費税、TPP参加、普天間基地の辺野古移設、何を取っても民主党自身が言い出したこと。いまさら「暴走に歯止めを」と言っても信用されません。
維新の会、みんなの党も自民党との違いを出そうとしていますが、維新の会は「慰安婦」問題や歴史認識では安倍首相より暴走。みんの党も、すでに7.8%も給与カットされている公務員への攻撃で支持を得ようとしていますが、TPPは大賛成と政策は自民党と変わりありません。
こうした中、安倍政権にキッパリ対決できるのは日本共産党しかないことがハッキリしてきました。
豊平区の党と後援会は、過日、札幌ドームの野球観戦に向かう人々でにぎわう福住駅前と平岸駅前で、政策宣伝を行いました。連日暑い日が続いていますが、女性後援会は涼しい浴衣姿で宣伝に臨みました。「賃上げで景気回復を」、「原発再稼働、輸出もNO!」、「憲法9条を生かす」などのプラスターを掲げ、メガホンから政策を訴えました。
道行く人々からは、「頑張ってね」とか「応援してるよ」などと、普段よりは多くの励ましの声がかかりました。
5日、第2回定例道議会最終日に「北海道の自衛隊体制の充実・強化を求める意見書」案が提案されました。
日本共産党の真下道議は、「北海道の自衛隊は『北の守り』に専念する部隊ではありません。04年には、旭川の第2師団はイラクへの初の戦地派遣部隊に選ばれました。自衛隊の部隊を、米軍との共同訓練をすすめ海外で戦争する部隊にしてはなりません」と、意見書に反対しました。
真下議員は、「アジア23か国のうち軍事同盟に縛られているのは日本と韓国だけ。外交問題は、話し合いで平和的に解決するASEAN方式への転換が必要」と主張しました。
また、地域経済についても、「自衛隊頼みでなく、防衛費や米軍への思いやり予算を国民生活と地域経済の振興にこそ回すべき」と主張しました。
憲法改定をめぐる論議については、96条改定について9条改憲派からも批判が出され、安倍首相は参議院選挙で憲法論議を意識的に避けているようです。しかし、選挙で多数を取れば、一気に改憲に突き進む危険性を持っています。
安倍首相の狙いや、改憲派が主張する「憲法改正」を必要とする根拠について、去る6月29日、東月寒地区センターで開催された高崎暢弁護士による「安倍政権の改憲の狙いと平和憲法の輝き」と題する講演をもとに、お知らせします。
国民に積極的に受け止められた日本国憲法
講演する高崎弁護士改憲派の言い分に、「日本国憲法はアメリカに押し付けられたもの」という理屈があります。しかし、現行憲法は、成立の過程で、国会でも多くの論議がなされ、幾多の修正もなされています。当時の日経新聞も「新憲法こそ国民にはっきりと行き先を教え、世界に偽りもひけめも感ずることなしに示しうる最大級のものであろう」と述べ、読売新聞も「第9条は決して単なる敗戦の結果ではなく、積極的な世界政治理想への先駆なのである」と憲法を積極的に受け止めていました。
また、日本には、明治時代の自由民権運動、大正デモクラシーなど、日本国民自身の間に自由と民主主義を求める運動がありました。改憲派の「押し付け」論は、現在の日本国憲法の精神に通ずる自由と民主主義を求める運動が日本にあったという歴史自体も否定するものです。
アメリカ軍基地は押し付けでない?
特異な歴史観を持つ安倍首相憲法を「押し付け」と言うなら、日本のアメリカ軍基地、アメリカの経済圏の中で発展した日本経済こそ、アメリカの押し付けです。これには目をつむり、憲法だけを「押し付け」というのは、戦前の軍国主義に戻りたいとする安倍氏の特異な歴史観によるものです。 自民党は保守政党ですが、安倍首相は従来の保守とははずれた特異な位地にあります。アメリカで言えばティーパーティーのような存在で、特異な歴史観を持っています。
こうした歴史観から、安倍首相自身、「慰安婦」問題で軍による強制はなかったとし、村山談話の見直しを言い出すなど、東アジアや西欧のマスコミから厳しい批判を浴びています。
憲法についても、「憲法とは権力を握る者が権力を濫用しないようタガをはめるもの。憲法改定の要件を厳しくしているのは、多数派によって少数派の人権が侵害されることを防ぐため」という立憲主義の精神を理解していないと思われます。
このように、憲法「押し付け論」は根拠がありません。憲法9条を守る運動を広くひろげていくことが大切ですが、なによりも選挙で憲法9条を改悪しようとする勢力を少数派に追い込むことこそ大切です。(次号に続きます)
アメリカ原産の多年草で、明治中期に鑑賞目的で日本に導入されました。黄色いコスモスに似た花をたくさん咲かせます。どこでも良く育ち、花も見栄えがすることから、近年、ガーデニングや道路ののり面の緑化資材などとして広く使われました。
しかしその繁殖力がきわめて強く、河川敷や路端にはびこり、日本の在来種を抑圧するほどになったことから、2006年に外来生物法に基づき特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止されました。
本州ではオオキンケイギクが広くはびこり、駆除を行っている自治体もあります。北海道で広がっているという話は聞きませんが、花壇などに植えられているものが逸脱し、広がる危険性もあります。
13年07月21日付「豊平区新聞」より