21日投票の参議院選挙で、日本共産党は比例で5議席、選挙区で3議席を獲得し躍進しました。
北海道選挙区の森つねと候補は当選にはいたりませんでしたが、全道で27万票、得票率で11.35%と大きく票を伸ばし、法定得票数を超えました。
豊平区でも、投票率が下がったにもかかわらず、選挙区票、比例票とも1万票を超えました。
ご支援をいただいた多くの皆様に感謝いたします。
2013参院選 (森) | 2013参院選 (はたやま) | |
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豊平区 | 10,882(11.58) | 7,264(6.9) |
全 道 | 272,102(11.35) | 200,231(7.2) |
日本共産党の躍進は消費税増税、原発再稼働、TPP参加、憲法改悪、基地問題と、何をとっても国民の願いに反する政策を強引に押し進めようとする安倍政権にストップをかけてほしいとする多くの方々の願いを反映したものです。テレビのインタビューでも、「共産党支持ではないが、原発や暮らしがこれからどうなるかわからないから歯止めで共産党に投票した」との声が聞かれました。
今度の選挙の結果、自民公明は参議院でも過半数を越える議席を獲得しました。しかし安倍政権の政策が丸ごと支持されたわけではありません。自公政権に対案を示せない民主党、中身は自公政権と同じ政策の維新や「みんな」に対し、「寄らば大樹の陰」と自民党に票が集まっただけです。アベノミクスも評価されているわけではありません。前述のインタビューで自民党に投票したという人も、「一部の企業だけがうるおう社会にしないで、もっと庶民の暮らしをわかって欲しい」と語っていました。
多数を背景に、安倍政権は国民の利益に反する政策を次々に実行してくるものと思われます。日本共産党は、幅広い方々と協力し安倍政権の暴走にストップをかけ、私たちの暮らしを守り、安心・安全の日本を目指し奮闘します。
選挙後3カ月以内に当選者が議員を辞職した場合、繰り上げで当選できる票数。もちろん供託金(300万円)は没収されない。
今回、北海道で各党派が獲得した比例得票を衆議院の比例代表北海道ブロックにあてはめると、定数8のうち日本共産党は1議席を獲得できます。全国では17議席を獲得できることになります。
安倍首相は参議院選挙の結果を受け、改憲を進めていくことを表明しました。前号に引き続き、高崎暢弁護士による「安倍政権の改憲の狙いと平和憲法の輝き」と題する講演から、お知らせします。
安倍首相が96条の改定を言い出したのは、「憲法9条改定は難しいが、96条の改定ならば敷居は高くない。これならば公明党や民主党とも手を組める」と踏んだようですが、予想外の反対が起きてきました。自民党改憲論の理論家である小林節教授からは「9条改正で合意するのは難しい。だからハードルを下げようというもので、どこからみても邪道でしかない」と批判され、「立憲主義に不安を覚える」と1200名もの憲法学者よる「96条の会」が発足しました。
96条改憲の必要性について、「日本国憲法は手続きが厳しすぎる。他の国は何回も憲法改正をおこなっているのに日本は1回もない」という理由が出されていますが、これは当たりません。日本の憲法は諸外国と比べても改正手続きが厳しいというわけではありません。アメリカ、ドイツ、韓国などは、いずれも議員の3分の2を必要とし、アメリカはさらに4分の3の州の賛成を必要とします。改正の回数についても、日本では法律で定めている事項をドイツなどでは憲法で定めているので改正回数が多くなっているだけです。ちなみに、憲法の改正要件を改正した国はありません。
形式的には民主的手続きがあったにもかかわらず、ドイツでナチスが台頭し、侵略戦争に突き進んだ教訓もあり、多数派による横暴を小数派による歯止めで防ぐため、各国とも憲法の改正要件は厳しくなっています。
96条を持ち出した背景には、「96条は手続きでありたいしたことではない」と国民に思わせ、憲法は簡単に変えても良いんだという雰囲気を作り出そうとするねらいもあります。
安倍政権の危険なねらいについて、徹底した議論で世論を盛り上げるとともに、幅広い人々による改憲に反対する動きを作っていく必要があります。
今、あちこちの庭先で、紫色の花を咲かせています。ライラックと並んで北海道を代表する香りの高い花木です。
原産地はヨーロッパで、暑さや湿気に弱く、本州の平地ではなかなかうまく育ちませんが、北海道では手入れをしなくとも良く育ちます。
ヨーロッパでいろいろな品種が作られ、花の色や香り、開花時期など異なる様々な品種があります。香りは鎮静、鎮痛、殺菌などの効果があるとされています。
ラベンダーはさし木や種をまいて増やします。種の発芽率はあまり良くありませんが、庭に咲いたラベンダーの種をまけばいくつか生えてきます。挿し木では同じ性質をもった苗木が得られますが、種では雑種となるため必ずしも親とは同じ苗木にはなりません。
13年07月28日付「豊平区新聞」より