現在開会中の第3回定例札幌市議会、9月26日午後、日本共産党市議団を代表して宮川潤市議が代表質問に立ち、高すぎる国保料の引き下げなどを求めました。
札幌市の国保加入者の平均所得は、1992年度の279万円から、2012年度には95万円と、20年間でおよそ3分の1に減少しました。にもかかわらず、平均保険料は引き下げることなく、同額を維持しています。
宮川市議は、12年度一般会計から国保会計に85億4100万円の繰り入れを予算計上したが、実際に繰り入れたのは46億3400万円で、約39億円もの不用額があることを指摘。「繰り入れを全額実施すれば、1世帯あたり1万3千円の保険料引き下げが可能だった。国保料の引き下げに踏み出すべきです」と迫りました。
井上唯文副市長は「不用額を活用し、保険料を引き下げることは市全体の財政バランスや国保に加入していない市民との負担の公平性を考えると難しい」と答弁しました。
宮川市議は答弁に対し「4年連続で不用額が出ており、予算を組んでいるのだからそれを執行するのは当たり前のことではないか」と指摘しました。
この他に宮川市議は、公契約条例案を早期に再提出し議決すること、石油価格高騰対策、北5条西8丁目伊藤邸の緑地保全などについて質問し、市の対応を求めました。
「豊平区民の要求を実現する会」が6月に行った区との交渉で要求していた、福住中央通り2条6丁目の交差点にミラーが設置されました。この交差点の角にはマンションのプロパン倉庫があり、交通量の多い中央通りに出るのに見通しがきかないため、ミラーの設置が求められていました。
区民の要求の一つが実現しましたが、豊平区民の要求を実現する会はこれから冬に向け、11月にも除雪対策を中心にした交渉を予定しています。
相次ぐ事故に加えレール異常の放置と不祥事が続いているJR北海道に対し、紙智子参議院議員を団長とする日本共産党の調査団が9月26日、調査に入りました。
調査団には、穀田、大門、辰巳の国会議員に加え、真下道議、畠山和也道政策委員長、森つねと道国政相談室長も加わり、JR北海道本社で聞き取りを行うとともに、車輌の検査・点検を行う苗穂工場を視察しました。
調査団は、本社で「人の命を乗せていることを自覚して欲しい」と、安全を最優先とする抜本的対策を求めました。これに対し、JR北海道は「安全最優先の対応が欠けていた」と反省を述べました。
調査後、記者会見で、紙議員らは「国鉄の分割民営化以来、安全が置き去りにされてきたことが明らかとなった。寒冷で広大な北海道では独自の安全基準が必要であり、経営方針も安全第一に切り替えるべき。国もJR任せにせず、安全基準作りに積極的に関与すべき」と語りました。
前号に続き、日本科学者会議北海道支部主催のシンポジウムについてお知らせします。
金属工学が専門の姫宮氏は、原子炉圧力容器が放射線の影響によりもろくなる問題について指摘しました。
姫宮氏は始めに、一般の機械は製造後70年たっても蒸気機関車のように立派に使用できるが、原子炉は違うこと、さらに、原子炉圧力容器は「一発もの」であり、一度作ったものをそのまま使い続け、取り替えがきかないものであると指摘、その危険性を以下のように説明しました。
原子炉では発生する中性子が圧力容器を構成する原子をはじき飛ばし圧力容器をもろくする。圧力容器は20年、30年と使い続けるが、こうした長期に渡る材料の劣化を、短期間に大量の中性子を当てる高負荷試験で予測することはできない。実際金属学会で発表されたデータは、予測と実際のデータに大きな隔たりがある。
現実には劣化の度合いを調べるため、圧力容器を作った同じ材料を原子炉内に入れておいて、時々取り出し強度を調べることが行われる。
九州電力の玄海1号機では、脆性遷移温度(圧力容器のねばりがなくなってもろくなる温度)が30年経過して35℃から98℃に跳ね上がった。2006年には共産党の吉井議員が、美浜原発、大飯原発でそれぞれ脆性遷移温度が70℃を超えて高くなっていることを指摘している。
原子炉は300℃くらいで運転されているが、事故が起こって緊急炉心冷却装置が作動すると、急激に100℃くらいまで冷やされる。脆性遷移温度がこの程度の高い温度であると、急冷される衝撃に圧力容器が耐えられず、ちょうど熱したガラスコップを急に冷やすと割れるように、割れてしまう危険性がある。
(次号に続く)
春には若い葉を摘んで、草餅にしたり、山菜として天ぷらなどにしたりします。地下茎でよく増え、どこにでも見られます。夏から秋にかけて、今の時期に花を咲かせます。
ヨモギにはいくつかの種類があります。北海道で普通に見られるものはオオヨモギと呼ばれ、本州のそれより全体が大きくなります。
独特の香とともに、葉の裏には白い毛が密生しており、これからお灸に使うモグサを作ります。
13年10月06日付「豊平区新聞」より