福島原発事故から3年を迎え、8日午前、「さようなら原発1000万人アクション北海道」実行委員会の主催による、「フクシマを忘れない! さようなら原発北海道集会」が開催されました。
会場となった共済ホールは800人収容のホールに入りきれず、ロビーにまで参加者があふれました。集会に先立ち、東日本大震災で犠牲になられた方々に、参加者一同、黙祷を捧げました。
呼びかけ人を代表して、「泊原発の廃炉をめざす会」の共同代表でもある小野有五北大名誉教授は、みずからが編集責任者として作成した「知ってましたか? 原発をやめたほうが得する8つの理由」と題したパンフレットを用いて、泊原発の危険性を指摘。こうしたことを回りの方々に知らせて欲しいとしました。
福島県の西郷村から新日高町に避難してきている福島原発告訴団の地脇聖考氏は、「原発事故の責任をあいまいにできないと、東電および、東電の役員や原子力に関わる政府関係者と学者を相手に、福島の検察庁に告訴した。しかし検察はこれを東京地検に移送。東京地検は東電の捜査も行わないまま、不起訴決定を行った」と経過を報告。「これを覆すには東京の検察審査会による『不起訴不当の決議』が必要です」と、福島原発告訴団への支援を訴えました。
大間原発の敷地内で土地を売り渡さず、大間原発の建設反対を訴えている「あさこはうす」の小笠原厚子さんは、母親の意志を受け継いで、「あさこはうす」を守り、ここを子供たちがのびのびと遊べる場にしていきたいと訴えました。
集会では、福島県伊達市から札幌に避難してきている中学生も発言。「避難してきた後も、福島のことが気に掛かる。健康の不安を抱え、親しい人と離ればなれになって暮らすことがどういうことかわかりますか。私たちに起きたことを、どうか忘れないでください」と訴えました。
集会は、アピールを採択後、市内をデモ行進しました。
デモ行進では、「原発いらない、再稼働反対、放射能から子供を守ろう、幌延を核のゴミ捨て場にするな」などと唱和し、繁華街を行く人々に「原発のない北海道を」と訴えました。
道内の幅広い団体が取り組んできた「原発のない北海道を求める100万人署名」。豊平区委員会は7日午後、平岸駅前で今年になって4回目の宣伝署名行動に取り組みました。前回同様、あいにくの雪の中での署名となりましたが、3月11日が近いこともあってか、関心が高く、30分余りの行動で、40筆を超える署名が集まりました。
マイクから、池田ゆみ豊平区市政相談室長(市議予定候補)は、「東日本大震災、福島原発事故から早くも3年がたちます。しかし、いまだに原発事故収束の目途も立たず、避難を強いられている13万5千人の人々も、いつふるさとに帰ることができるのか、見通しもたちません。事故の危険性だけでなく、原発を続けることは危険な放射性廃棄物を次世代に背負わせることになります。日本はただちに、原発から自然エネルギーに、エネルギー確保の道を切り替えるべきです。泊原発の再稼働を許すかどうかは、知事が判断することではありません。私たち道民一人一人が決めることです。『再稼働は許さない』『原発のない北海道を』、私たちの声を知事に届けようではありませんか。3月11日を前に、全国で原発なくせの声がわき起こっています。一人一人の力は弱くても、たくさん集まれば大きな力になります。みなさんの力で、原発のない北海道を実現しましょう」と訴えました。
なお、「100万人署名」は、この夏にも泊の再稼働が予定されていることから、引き続き、取り組みますので、署名をお寄せ下さい。
3月になってまた真冬に逆戻り。積雪も1mを超えています。3月は確定申告の季節。東月寒の札幌南税務署は連日、申告に訪れる車で混雑しています。駐車場に限りがあり、駐車待ちの車が税務署脇の道路(二条線)にずらりと並び、札幌方面の路線をふさいでいます。ガードマンが出て、「税務署に御用のない方は迂回を」との看板を掲げて、車の誘導を行っていました。
昨年は南税務署が改修中で、申告は“きたえーる”でおこなっていたため、道路の混雑はありませんでしたが、来年も二条線はふさがることになりそうです。寒い中、車の中で待つのも大変です。税金を納めに来るのですから、もう少し改善できないものでしょうか。
14年03月16日付「豊平区新聞」より