第85回メーデー北海道集会は、1日10時から、中島公園自由広場で開催され、労働組合や民主団体、一般参加など5000人の参加で盛り上がりました。
開会に当たって、実行委員長の黒澤道労連議長は、北星学園大において60歳で解雇すると言い渡されたパート職員が立ち上がり、65歳まで雇用を延長させたことを紹介し、「団結すれば勝利できる力が我々にはある。今、安倍政権は国民にとってゆるせない数々の悪政を進めている。増税、労働法の改悪、集団的自衛権容認、TPPなどの問題で団結し、権力との闘いに勝利しよう。今日のメーデー集会、引き続くデモ行進で広く市民にもアピールし、闘いの輪を広げよう」と挨拶しました。
来賓として挨拶に立った日本共産党の紙智子参議院議員は、以下のようにあいさつしました。
今、国民は増税、生活保護切り下げ、年金切り下げと相次ぐ負担を強いられています。これは元々、自民、民主、公明の三党合意に基づくもの。国民には負担を強いながら、大企業には復興特別法人税の前倒し減税です。アメリカでもドイツでも賃金は経済の柱であるとして、最低賃金の引き上げが行われています。最賃を時給1000円に引き上げるには9千億円で足ります。復興特別法人税の減税分は1兆円です。これを回せば実現できます。やる気があればできることです。
憲法9条の改定は困難と判断し、96条の改定を持ち出し、それもこそくな手段と批判されると、解釈改憲を持ち出した安倍首相。歴代の内閣でも解釈改憲はできないとしてきたものを、「私が最高責任者だ」として、立憲主義を踏みにじり、閣議決定で憲法を変えてしまおうとする安倍首相のたくらみを許さない闘いを大きく起こそうではありませんか。
オバマ大統領の訪日で成果があったと報じられていますが、共同声明がギリギリまでまとまらなかったことに見られるように、日米では大きな温度差が明らかになりました。アメリカはアジア太平洋における戦略を重視し、「尖閣問題でもエスカレートするのは良くない、中国との平和外交を支持する」と安倍首相にクギをさしました。集団的自衛権についてもオバマ大統領からは具体的なコメントはなく積極的な支持はありませんでした。
TPPについては、日本はかなり譲歩したがそれでもアメリカは譲らなかったと言われています。どのように決着するか余談を許さない状況です。TPPから直ちに撤退させるよう力をあわせようではありませんか。
北海道からTPPもいらない、原発もいらない、日本を戦争する国にするな。闘いの輪を広げようではありませんか。
続いて各グループからのアピールがなされました
非正規労働組合連絡会のメンバーは、壇上で演奏と歌により「働き続けたい」と思いを訴えました。
医療関係の職場におけるセクハラ、パワハラに抗して闘っている争議団からは、職場における見せしめ、嫌がらせの実態が生々しく報告されるとともに裁判闘争に対する支援の感謝が述べられ、引き続く支援の訴えがありました。
TPP反対運動をくりひろげている北海道食農連絡会からは「私たちの頑張りがTPP交渉を引き留めている。閣僚会議を1回開くと1億円かかると言います。これこそ無駄使い。日本農業を守れ、TPPから直ちに撤退を」と訴えがありました。
デコレーションコンクールでは、創意をこらした月寒ファミリークリニックの「看護師増やせ」プラカードが大賞を受賞しました。
メーデーは途中から時々雨の落ちるあいにくの天気となりましたが、集会後、参加者は「作ろう作ろう働くルール。解雇の自由化許さない。改悪するな派遣法。削るな年金。守ろう憲法。原発いらない」などと唱和し、中島公園から大通りまで元気にデモ行進を行いました。
チューリップは春の代表的な花です。原産地はトルコに近い地中海沿岸部とされています。日本には江戸時代に入ってきましたが、栽培されるようになったのは大正時代になってからということです。
10度程度の低温が生育に適しているということで、比較的寒い地方に適しています。北海道でも湧別などがチューリップで有名です。市内でも清田区の滝野すずらん公園に広いチューリップ畑があり、5月中旬からチューリップ・スズランフェスタが開催されます。
寒さにあって休眠が打破される2月頃から土の中で成長を開始します。花が咲いた後に球根が肥大するので、球根を育てる場合には花を摘んでしまいます。6月の終わり頃から7月の終わり頃には球根の中に次の年の花芽が作られます。
14年05月11日付「豊平区新聞」より