5月6日に礼文島を出発した国民平和大行進は17日、札幌に入りました。これに合わせ、国民平和大行進豊平コースが今年も取り組まれ、悪天候にもかかわらず、昨年同様80名の参加で、核兵器の禁止、平和憲法擁護を訴えました。
冷たい雨にもかかわらず、定刻には防寒着やカッパに身を包んだ参加者が、美園生協前に集合。タペストリーや旗、チューリップをかたどったプラカードをかかげて環状通りを行進しました。宣伝カーからは、「私たちは、原水爆禁止平和大行進です。ノーモア広島、ノーモア長崎、ノーモア福島の願いをつないで歩いています。雨の日も、暑い日も休む事なく56年間続いています。だれでも、いつでも参加できます。みなさん一緒に歩きましょう」と呼びかけました。また、広島、長崎、ビキニ水爆実験の被害の実態を訴えるとともに、核兵器全面禁止のアピール署名をよびかけました。
参加者は、宣伝カーからの「核兵器をなくそう」「平和憲法守ろう」「原発なくそう」との呼びかけに、「いいね!」と唱和し、元気に地下鉄白石駅裏のやまびこ公園まで行進しました。
公園到着後、全員で「青い空は」と「折り鶴」を合唱した後、岡野実行委員長が「あいにくの天気にもかかわらず、各団体からお集まりいただきありがとうございました。安倍首相とその取り巻き集団が憲法をこわしてしまうとんでもない報告を出しました。新聞、テレビで、これを持ち上げる報道がなされ、だまって見ていられないような状況です。万が一にも憲法9条を失うようなことがあってはなりません。どこを見ても憲法9条が光を放っているよう、平和憲法を守っていくために頑張りましょう」と挨拶しました。
幹線コースの到着を待つ間、参加団体から挨拶を受けました。
この他、地区労連、月寒9条の会からも挨拶をいただきました。
幹線コースの到着をみんなで歓迎し、通し行進者の方から挨拶を受けたのち、幹線コースの行進は中島公園に向け出発。豊平区コースの参加者も20名近くが引き続き行進に参加しました。
山口逸郎さん(「翼は心につけて」の制作者)は、「私は82才です。2年前には東京から広島まで歩きましたが、今度は北海道からと、礼文島を出発してきました。東京到着まで、みなさんにパワーをもらって歩いて行きます」と元気よく挨拶しました。
網走・根室コースからの通し行進者の山内金久さん(65才)は、「各地の市町村を訪問しながら行進してきました。みなさん方が56年間も平和行進を支え、続いていることはすばらしいことです。平和への国際世論が広がっています。来年は核不拡散条約再検討会議の年です。私も参加します。核兵器なくせの声を広げましょう」と挨拶しました。
安倍首相が安保法制懇の報告を受け、集団的自衛権容認に向け検討を開始することを表明した翌16日、豊平区委員会では、札幌大学前で、立憲主義を否定し、日本を海外で戦争できる国にすることは許されないと宣伝を行いました。
池田ゆみ豊平区市政相談室長(市議予定候補)は、「今朝のニュースをみて日本の将来について不安を感じられた方もおられると思います。自民、公明で集団的自衛権の行使容認に向け、憲法を勝手に変えてしまうというとんでもない事です。 戦争に送られるのは若い人たちです。日本を海外で戦争できる国にすることは許されません。日本は世界一学費の高い国です。アルバイトに精を出さなければならない方も多いと思います。平和でお金の心配なく学べる、憲法が生かされる社会を、力をあわせて作っていきましょう」と訴えました。
小雨模様の天気にもかかわらず、チラシの受け取りは良く、民青同盟のチラシ80部ほどが配布できました。
本州では谷間に黄色い花を付け群生しているのが見られますが、札幌では庭や公園に植えられています。黄色い花を付ける潅木にはレンギョウがありますが、ヤマブキはレンギョウの花が終わった頃に黄色い花を付ける潅木です。花の色が白いシロヤマブキもあります。庭に植えられているのは、ほとんどが八重咲きです。
八重咲きのヤマブキは実ができません。ヤマブキといえば、太田道灌の逸話が有名です。そこに出てくる歌は「七重八重花は咲けども山吹のみ(実)の一つだになきぞ悲しき」。
14年05月25日付「豊平区新聞」より