道母親大会の記念講演、竹信三恵子さんの”「家事労働」ハラスメントってなんのこと?”の話を聞きました。
働き方での男女差別の撤廃が他国と比較して日本が遅れていることは知っていましたが、その理由が「なるほど、そうなのか」と改めて納得する話でした。
男女平等を進めるにあたって、どの国も労働時間などの女子保護規定が撤廃されていった経過は同じなのですが、ヨーロッパでは男性も女性も働く時間が短縮され、男性も家事労働に携われる時間が増えたこと。ここに違いがあるのです。日本は男性は長時間労働がどんどん広がり、女も同じく働けと長時間労働での平等が強いられる状況。結婚し妊娠したら働けない現状から変わっていません。
「家事労働や子育ては女の片手間の仕事」との考え方が依然として変わらない社会なのです。家事労働は生を支える労働として位置づけ、労働時間の短縮を求め、家事労働もできる、人間らしい働き方を求める運動の大切さを改めて感じました。
14年07月13日付「豊平区新聞」より