保育士として23年、親としては19年。共働きをしているみなさんと同じくわが家もいろいろ苦労しながら、たくさんの人にお世話になりながら、なんとか子育てと仕事を両立させてきました。振り返ってみると、子育て中のときは、素直にまわりの人に助けてもらうこと、お願いしていくことの大切さを感じます。
今、子育てのことを振り返ることができる自分がいることをお世話になったみなさんに感謝しています。
わが家の長男は、大学2年生、次男は高校1年生になりました。
大学生を持つ親の共通の悩みは、高い学費のこと。学費を払うために親は働いているのかと思うほどの負担です。
日本の学費は、世界一と言われます。
初年度納付金で比べると、日本は国立で約80万円、私立で130万。アメリカ(州立大)では、約41万。フランスでは、1万9千円。ドイツでは、1万6千円。
この数字をみてびっくりです。
国際人権規約では、大学等の学費をだんだんと無料にしていくことを掲げています。日本は、その条項部分を留保しています。
先日、後援会の集まりで、ある大学の先生が、今年より5講目で授業をしているが、5講目を取る学生が減ったという話をしていました。調べていくとバイトの時間に間に合わなくなるから、という理由がほとんどだそうです。毎日、バイトしている学生も増え勉強する時間もない状況の学生も多くなっている。何とかしたい。―と話されていました。
そんなお話をお聞きし、私も子どもと教育の現状に心を痛めているみなさんと一緒にがんばりたいと強く思いました。
教育基本法の改悪ゆるさないためみなさんと力合わせてがんばります。
06年06月25日付「豊平区新聞」より