「11年間臨時職員です。正職員になれるかどうか見通しはありません。でも、長く勤めているので、お母さんたちからの相談も多くなってきています。嬉しいけど、矛盾も感じます」(保育士さん)
「新人の看護師が入ってくるけれど、仕事が忙しすぎて十分に対応していくのが大変です。慣れて仕事ができるようになったなと思ったら、仕事がきつくて辞めていく。悪循環なんです」という切実な声が、先日行なわれた、札幌地区労連豊平・清田・南区協議会の交流会で出されていました。
久しぶりに働く現場の話を聞いて、労働組合の活動をしていたころの大変さを思い出しました。
「働くだけでクタクタ。この上、労働組合なんて……」と感じる人が多い中、頑張り続けているみなさんの姿はたくましく、素敵で励まされる思いです。
自分を振り返ってみても、組合の会議や取り組みは大変でしたが、組合があることで、自分たちの働き方の矛盾を出し合い「こうあるべきでは?」と話し合うことができ、仕事に見通しを持って頑張る気持ちがわき、そうした中で育てられてきたな……と感じます。
大変なときだからこそ一人ぼっちにならないように、足もとをしっかり見つめ、未来を見つめていく仲間が必要なのです。
労働者を「モノ」扱いして働かせる状況が広がる中「そんなのおかしい!」と立ち上がり組合を作って頑張る若者たちも増えてきています。
現場で一緒にとはいきませんが、私も働くものが守られ、生き生き・楽しく働ける社会を作っていくために頑張りたいと気持ちを新たにしています。
07年11月04日付「豊平区新聞」より