札幌市議会第一回定例会で日本共産党の坂本恭子議員は21日、市政の諸問題を上田文雄市長にただしました。
坂本議員は若者の雇用対策について、「パートや派雇、契約社員などの非正規雇用に応じるしか勤め口がない若者たちが将来展望を持てず、能力や可能性を発揮できないことは国家的な重大間題だ」と指摘。
「市内の若者を正規雇用した企業に工事のほか、物品・役務も対象にした政策入札制度を試行的にでも実施して、正規雇用を促進すべきだ」と迫りました。
上田市長は「若者の雇用対策は、労働条件など実態調査の結果を3月中にまとめ、さまざまな事業に反映させたい」といいつつ、「政策入札は客観的な基準づくりに課題が多く、試行的な実施は困難と考えている」と答えるにとどまりました。
坂本議員は「ごみの発生を抑制するには製造企業が製品の廃棄後のごみ処理費用を負担する『拡大生産者責任』の徹底をはかることだ」と強調。
「有料化で市民に負担感を与えて一時的にごみ量を減らす方法ではなく、レジ袋削減など市民意識を高める協力・協働の施策を実施すべきだ」と再質問、再再質問で市の姿勢を追及しました。
加藤啓世副市長は「レジ袋の削減については新たな計画を検討する」と回答。「有料化の実施については、市民意見交換会等での意見を踏まえて今年度中に決定する計画の中で最終的な結論を出したい」とのべました。
代表質問は約50人の市民が傍聴しました。
2月26日、札幌市議会厚生委員会で、日本共産党札幌市議団が提案した「福祉灯油助成条例案」と継続審議となっていた「福祉灯油の実施を求める陳情」は日本共産党を除く会派の反対で不採択となりました。
各会派は、質疑では「市長判断で早急な実施を求める」(自民)、「影響が広がり続けるなかで適切な対応が必要」(民主)などと必要性を認めたものの、採択では理由をまともに示さず反対しました。
日本共産党の岩村米子議員は市民生活の実情をあげながら、市長が「弱者を徹底的に守る」と公約に掲げているとし「公約違反ではないか」と追及。
市側は「厳しい財政状況のなかで効果も含めて考えた施策。公約に反してはいない」と強弁していました。
傍聴者は「必要性を認めておきながら、なんで切実な願いを受け止めてくれないのか」と憤りをあらわにしていました。
日本共産党福住後援会は24日午後、総会・懇談会を開きました。折からの大雪の中でしたが「児玉さんの話が聞きたくて」などと36人がつめかけました。
児玉健次さんは、「国の政治とくらしと医療」と題して講演しました。
いまの貧困と格差の広がりはアメリカの圧力と大企業の横暴によるもの。また深刻な医師不足や後期高齢者医療制度の問題についてもわかりやすく話しました。
「これからどうするか」・・・。児玉さんは参加者に配った「日本共産党綱領」(タブロイド版)を使って、「アメリカいいなり、大企業優先の政治をどう変えるか」日本共産党の綱領路線を話しました。
久しぶりにまとまった講演を聴き、日本の現状と将来を考えさせられた一日でした。
“自然環境について考えよう”のテーマで、つきさっぷ史料発掘会の高畑滋さんの記事を5回にわたって連載します。
お楽しみに!
2月8日札幌市都市計画審議会(会長小林好宏)が開かれ、西岡公園の種別変更案件が説明されました。
西岡公園の自然保全のため、風致公園に指定してほしいと要望していたことを、市みどりの推進部で取り上げた結果です。
説明を聞いた審議会では、中間の民有地の取り扱いについて質問が出て「今後も交渉を続けて公園区域に加えたい」という環境局の返答がありました。
審議会には地元から5人の市民が傍聴に訪れました。6月頃には実現する見通しだと言います。
08年03月02日付「豊平区新聞」より