ナナカマドの実が赤く色づき秋の気配を漂わせる札幌市で21日、「全道農業危機突破総決起大会」が開かれ、真っ黒に日焼けした農民や農協関係者、消費者など5300人が中島公園「自由広場」をびっしり埋めました。
揚げたむしろ旗やのぼり、プラカードには、燃油や飼料、肥料など生産資材高騰で政府に抜本対策を求めた農民の切迫した要求があふれました。
朝3時半起きし、24人がバスでかけつけた斜里町農協の浜田幸博組合長。「守れ北海道農業」と赤地に白く染め抜いた鉢巻と法被で駆けつけました。「うちが畑作と酪農で使う年12億円。それが7億円も上がっている。他の高騰分も入れると10億円アップだ。到底農業を続けられない」
北海道農業は、耕地面積で全国の4分の1を占め、畑作、酪農、稲作のどれもトップクラス。とどまることを知らない資材の暴騰に襲われています。
主催者のあいさつで飛田稔章会長は「5千人を超す大会は画期的。農業者が日夜苦労してもこれでは再生産できない。農業なくして国民の命はない。政府にきっぱりと要求する」と力を込めました。
自民、民主など各党代表とともに日本共産党の紙智子参院議員が連帯あいさつ。「みなさんを苦しめている投機マネーを国際的に規制する、高騰分の直接補てんを要求していきましょう」と話すと、「そうだ」の掛け声が飛びました。
大会は①投機マネーの規制②急激な生産コスト上昇への経営安定対策③国際交渉でのき然たる対応――を政府に求める決議を採択し、デモ行進しました。
日本共産党からは、宮内聡、岡ちはる、さとう昭子の衆院比例候補がかけつけました。また池田ゆみ豊平区市政相談室長も「絵手紙プラカード」を掲げて参加しました
札幌・豊平区革新懇は19日、区内地下鉄月寒中央駅前で「憲法9条を守ろう」「核兵器廃絶を」と宣伝し、各団体から8人が参加。ビラを配布し、署名を呼びかけました。
新婦人豊平支部の五十嵐事務局長、三林常任委員、日本共産党池田ゆみ豊平区市政相談室長がマイクで道行く市民や買い物客に訴えました。
終戦記念日やお盆の後ということもあり、署名に応じる市民は「戦争はいやですね」「憲法は守らなければならない」と共感の声が寄せられました。
08年08月31日付「豊平区新聞」より