「綱紀粛正」という言葉を辞書で引いてみると「『綱紀』は、物事の締めくくり。おきて。規律。『粛正』はきっぱりと不正を除くこと。」と説明されています。
この言葉は、沖縄でまたも起きてしまった、米兵による「女子中学生暴行事件」でのアメリカからの言葉です。
なんとも難しい言葉です。こんな難しい言葉の前に被害にあった女子中学生と家族に心からの謝罪の言葉が必要なのではないでしょうか。女の子の受けた心身に受けた傷と親御さんの思いを考えると胸が苦しくなります。事件が起こるたび『綱紀粛正」と言いながら、一向に事件は無くなりません。
在日米軍による事件・事故は、1952年から2004年までに20万1481件、日本人の死亡者は1076人となっています。
沖縄の教育委員会では、「児童・生徒の安全確保を呼びかける通知を出したそうです。「米兵から子供を守る」…。こんなことを心配する、植民地のような状況がおきています。
米軍の基地再編に伴う訓練移転で、2月25日から千歳基地でも共同訓練が行われます。
「沖縄の痛みを分け合う」という言葉に騙されてはなりません。米軍再編は、基地があるがゆえにおきている沖縄の状況を全国に広げるばかりです。どこの場所であっても、二度と米兵による痛ましい事件・事故はごめんです。
今こそ、沖縄の皆さんと心ひとつに、米軍の基地の縮小・撤去を求めて、力を合わせましょう。
08年02月24日付「豊平区新聞」より