一隻1400億円のイージス艦が小さな漁船に追突。漁船の二人の乗組員の命を奪いました。
「家の中暗くなっちゃった」「二人を返してくれ」と涙ながらに石破防衛相に訴える遺族のかたの姿が胸を打ちます。
この言葉が防衛大臣には届いているのでしょうか。
いつもと同じく漁に出て、もどるはずが、一瞬で帰らぬ人となってしまうのです。その原因が国民の命を守るといっていた軍艦に命を奪われるのですから、遺族にとっては納得のいかない話です。
防衛省からは事故の原因などが何一つ解明されず、他の漁船の船長の証言でイージス艦の責任義務が明らかになってきている状況です。
やっぱり、国民の命より軍事優先なのだということが見えているのではないでしょうか。
イージス艦をもっているのは、アメリカと日本だけです。日本にとってイージス艦は必要でしょうか。
軍事優先のアメリカとそれにただくっついている日本の姿・政治が見えてきます。
平和憲法を持つ国として、あらためて9条のこと・アメリカの基地のこと・思いやり予算・突出する軍事費のこと・軍事費(税金)で大儲けしている企業のことをかんがえなければなりません。
平和を願う私たち国民の目でしっかりと見つめ直しましょう。
一日も早く犠牲となった二人が見つかるように心から願っています。
08年03月02日付「豊平区新聞」より