「父さん! 」と呼びかけると少し目を開け、誰が来たのかを確認するとまた目を閉じてしまう父です。
病状が進み、呼吸をする力がどんどん弱まり、深く息をしたかと思うと、呼吸がしばらく止まってしまいます。
話すこと、歌うことが奪われ、食べることが奪われ、今呼吸することも奪われようとしています。
しかし、深く深呼吸する姿を見ると、「最後まで頑張るよ」の声が聞こえてくるようです。
今の医療では、直せないというジレンマを本人もそして家族も医療スタッフのみなさんも感じています。
父を見舞う中で、夜勤の体制など、現場の大変さをひしひしと感じます。
入院当初から、そのことを気にかけ、医療制度や社会保障制度の悪さを話していた父でした。
「政治を変えたい」と頑張り続けてきた父。時々、目をあける父に「思いは引き継ぐからね」と心でよびかけています。
今度の解散総選挙では何としても共産党の議席を伸ばし、政治を変えましょう。
09年04月26日付「豊平区新聞」より