日本共産党豊平区市政相談室長池田ゆみ 池田ゆみのうごき、まちの話題をお伝えします 草の根のとりくみやまちの話題を庶民の目線で伝えたい

池田ゆみからのニュースと話題

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ニュースと話題

九条二項「戦力の不保持」こそかなめ

小森陽一氏講演

講演する小森氏講演する小森氏

10月9日、9条の会事務局長で文学者でもある東大の小森陽一教授を招いて「文学から見た憲法9条を語る」と題する講演会が北海学園で開催され、200人近い人々が講演に耳を傾けました。

小森氏は、今年が韓国併合100年になることから、1910年3月1日から朝日新聞に連載された夏目漱石の小説「門」を取りあげました。「安重根の裁判が報道され、死刑判決が出されるなか、漱石は伊藤博文が射殺された前年10月を小説の時期と設定し、重大事件にも無頓着な主人公とその弟を登場させ、直接政治を批判できない中で、韓国併合について読者の批判を引き出している」と語り、漱石の小説には憲法9条につながる深さがあると述べました。

小森陽一講演会

次に、小森氏は9条の歴史性について語り、「憲法9条第1項に定める『国際紛争の平和的解決』は国連憲章をはじめとし、国際標準になっている。日本の憲法9条が他の国と異なるのは、第2項の『戦力は、これを保持しない。国の交戦権はこれを認めない』である。これがあるために、歴代の自民党政府は、自衛隊は戦力ではなく『実力』である、戦車ではなく『特車』であると苦しい言い逃れを強いられた。自衛隊の海外派兵にも縛りがかかり、自衛隊はアメリカ軍との軍事行動ができない。自衛隊の艦船や航空機、武器すべてに9条第2項の封印が貼られている」、と第2項の重要性を訴えました。

しかし、今、菅内閣は自民党ができなかったことをやろうとしていると小森氏は注意を喚起し、「先頃首相の私的諮問機関である『新防衛懇談会』が報告書を出した。これは集団的自衛権行使のための憲法解釈の見直し、武器輸出三原則の見直し、海外派兵恒久法制定など自衛隊が海外で戦争できる枠組みを作ろうとする危険なものであると指摘しました。

小森氏は、「毎年4月に読売新聞が憲法改訂についての世論調査を行っている。04年4月には改憲が64%にも達し、加藤周一さんを始めとする有識者が『九条の会』を発足させた。発足当時はマスコの話題にものぼらなかったが、こちらから打って出ようと講演会を企画し運動を広めた。07年には憲法改訂を叫んだ安倍首相が退陣、09年には護憲が改憲を上回った。今年の調査では両者はほぼ対等。世論は流動的である。私たちが自分の周りでどのように憲法を論議しているか、憲法9条を歴史的に見据え、憲法9条を大いに語っていこう」と締めくくりました。

小説「門」の抜粋

小六(主人公宗助の弟)「時に伊藤さんも飛んだ事になりましたね」・・・。御米(宗助の妻)「どうして、まあ殺されたんでせう」。小六「短銃をポンポン連発したのが命中したんです」。御米「だけどさ、どうして、まあ殺されたんでせう」。宗助「やっぱり運命だな」。御米「どうしてまた満州などへ行ったんでせう」・・・・

安重根(アンジュングン)

1909年10月26日朝、日本政府の特使として満州視察とロシアとの関係調整のためハルビン駅に降り立った伊藤博文(初代韓国統監)を射殺。ハルビンは治外法権が適用される地域であったため、裁判権は韓国にあったが、日本は「外国にいる韓国人は日本官憲が保護する」という乙巳条約を拡大解釈し、日本の満州統治機関で裁判、1910年3月26日に死刑。安重根は、伊藤を殺害した理由として、明成皇后殺害、乙巳条約の強制など15の罪をあげた。

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子育て、教育に

お金がかかりすぎる

教育おしゃべり会教育おしゃべり会

10月8日、新婦人豊平支部は教育おしゃべり会を開催。さまざまな年齢のお母さんや子どもを含め15人が参加しました。はじめに、国連の調査で日本の子どもたちが「孤独を感じている」と答える子どもが多いと言う新婦人しんぶんの記事を読み合わせ。その後、小学生をかかえているお母さんから、小学校でかかる給食費などの経費について報告があり、ざっくばらんに日頃感じていることや疑問などを出し合い、和やかに、おしゃべりを楽しみました。

話しの中心になったのは、「子育て、教育にお金がかかりすぎる」ということ。「せめて義務教育の間は、修学旅行やスキー学習なども含めて、国が保障してくれたらいいのに」「お金がかからなければ、もっと子どもと向き合って子どもの思いも受け止められるようになるんじゃない?」「小学校に入学する前に教育費をためておこうと思ったけど全然貯められなかった」などの声が出されました。

また大学生を持つお母さんからは「学費が高すぎる。奨学金をかりているが、卒業と同時に何百万という借金を抱える」などの大変さが出され、若いママたちからは「エー!」と声があがりました。

小学校の統廃合や校区分けへの疑問などが出され、現在学校に通わせている父母が知らない状況にあることに不満や「空き教室をもっと地域の人に利用してもらったらいいのに」などの声も聞かれました。

次々と話しが出され2時間半の時間があっというまに過ぎ「どの子も安心して育ち、学べる様にしていくことが大切」の思いが参加者の胸に強く残ったおしゃべり会でした。

昼食は手作りの豚汁やキノコご飯、ポテトサラダ、杏仁豆腐、シフォンケーキなどが差し入れされ、お腹も心も満足満足でした。

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消費税引き上げ反対、教育費の無償化等

各地で宣伝行動

署名を訴える池田ゆみさん署名を訴える池田ゆみさん

羊ヶ丘原水協は9日午後、10月24日から国連軍縮週間が始まるのに合わせ、東月寒のスーパー前で「核兵器のない世界を」の署名行動を行いました。今年の5月に国連本部で開催された核不拡散条約再検討会議に提出した署名と合わせ、署名の数が1348筆に達したことを報告し、署名への感謝を述べるとともに、軍縮週間に向けた署名を訴えました。「今年はパンギムン国連事務総長が原水禁大会にメッセージを寄せるなど、核兵器をなくす運動が大きく前進しました。私たちの署名でこの動きをさらに大きくしましょう」と訴えると、買い物に立ち寄った方々が署名に応じてくれました。

この行動には共産党市議予定候補の池田ゆみさんをはじめ6人が参加し、31筆の署名が集まりました。

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10年10月17日付「豊平区新聞」より