指示指導書に従わなかったということで生活保護の停止、廃止を決めるための「弁明の機会」というのに先日、立ち会うことがありました。
Iさんは、重い糖尿病で、それによる神経障害もあってなかなか就職活動ができません。確かに、決められた書類の提出が必要だったのはわかりますが、自分の病状や行きたくてもハローワークに行けないという事情もケースワーカーにお話していたそうです。
しかし、弁明の機会では、そんな話はひとつも出されず、何も努力をしていなかったという内容が報告されていました。
病状への不安と面接でも年齢で切られる。前向きにがんばろうという気持ちを支えるはずの公的支援が、「指導に従わなければ保護を切るぞ」のペナルティを与えるやり方に怒りを感じました。
国民の命とくらしを守り支えるという一番の目的がしっかりと守られる国政と市政にしていくためにも、7月の参院選で私たちの声を示しましょう。
10年05月02、09日付「豊平区新聞」より