息子に腎臓を提供することとなり、移植を待ち望んでいる人の思いを少しだけ理解できたように思います。
「息子が腎臓でよかった――。」腎臓でなければあげたくてもあげられないのですから。「代われるものなら代わってやりたい」と悲しい思いをされている方もたくさんいらっしゃるのだろうと心が痛みます。
医療の進歩と同時に医療費が心配で病院にもかかれないという、今の社会の矛盾。「医療の進歩は誰のためにあるのか」と深刻に感じた体験でした。
子どもから高齢者まで、医療費の心配なく安心して医療にかかれるように政治が保障するのがあたりまえです。
憲法ではどの命も大切に守り育てることが保障されているはずです。今こそ憲法をものさしにして政治を見直していかなければいけないのではないでしょうか。「憲法9条、13条、25条が活かされる政治へ。」このことが進んでいくように学び、行動することの大切さをあらためて感じています。
10年09月12日付「豊平区新聞」より