原発に依存しない社会のあり方を考えようと16日、日本共産党北海道委員会と民青同盟北海道委員会の主催で「原発問題シンポジウム」が開かれ、80人が参加しました。
パネリストの北海道地域・自治体問題研究所の三浦泰裕事務局長、党道委員会の畠山和也政策委員長、自然エネルギー研究センターの大友詔雄センター長の問題提起を受け、討論しました。
三浦さんは、道内観光関連産業で800億円の損出が発生していることや、様々な業種で影響が広がっている実態を紹介しました。畠山さんは、原発は他の事故にはみられない「異質な危険」があり、本質的に未完成だと強調、共産党は期限を決めた原発撤退のプログラム策定を求めていると述べました。
大友さんは、原発をすべて中止しても発電設備容量は最大需要量を上回ると指摘。再生可能エネルギーの積極的導入が、雇用拡大にもつながっているヨーロッパの実情を紹介、「金儲けの価値観から抜け出さないといけない」と強調、若者への期待を表明しました。
会場からは「どうやって巨大な原発利権とたたかったらいいの?」など、若者目線のたくさんの質問や意見が出され、熱気あるシンポジウムとなりました。
全日本年金者組合豊平支部は7月13日午後、月寒公民館で第23回定期総会を行いました。
田中執行委員長が震災、原発問題に触れながら「命を守る政治にしていくために、地域で要求実現の運動を広げよう」とあいさつ。道本部の河原書記次長は、「だまっていては自然消滅していく。豊平区も200名の会員目指して頑張ってほしい」と励ましのあいさつがありました。
その後、真田書記長より議案が提起され、活発な討議の中、「被災地への持続的支援を行う」を方針に加えることや会計報告の改善点なども提案され、全員の拍手の中、議案が採択されました。
定期総会後は、交流会が行われました。
新日本婦人の会豊平支部と豊平区革新懇話会は、9日午後、東月寒のスーパー前で、16日午前は地下鉄南平岸駅前で「核兵器廃絶、原発からの撤退、平和憲法を守ろう」と宣伝署名行動を行いました。
加盟団体の代表らがマイクをとり、「福島原発事故は収束の目途も立たず、多くの人々が避難生活を余儀なくされています。放射能汚染は今も広がっており、不安はつのるばかりです。危険な原発からは撤退し、自然エネルギー中心の政策に転換しましょう」と原発からの撤退を訴えました。
また、核兵器廃絶と平和をめぐり「核兵器が使用されれば、直接の被害はもとより、大量の放射能がばらまかれ、避難する場所さえなくなります。人類は核兵器とは共存できません。今も世界には2万発もの核兵器が残され、各国の原発では核兵器の材料となるプルトニウムが日々蓄積されています。核兵器廃絶の声を国連に届けましょう。平和憲法を守りましょう」と訴えました。
この行動にはそれぞれ12人、16人が参加し、それぞれ30分程度の短い時間でしたが、合わせて70筆を超える署名が集まりました。署名してくれたお年寄りが「2、3日前に長崎の被爆写真を見たが、原爆は恐ろしいものですね、なくしたいですね」と語っていました。また、「戦争を知らない世代が多くなって、戦争を語り継ぐ人も少なくなってきている。平和の大切さを訴えていくことが必要ですね。」と平和憲法を守る署名に応じてくれた方もいました。
事故発生から4カ月以上が経過しても、福島原発事故は収束どころか、放射性物質に汚染された牛肉が流通するなど、深刻さを増しています。
共産党豊平区委員会と後援会では、原発からの撤退、原発ゼロの北海道をめざす署名に取り組んでいます。署名で対話すると、民主党の対応の遅れにイライラすると言う声と共に、「自民党は、菅さんはダメだダメだと批判するが、これだけ多くの原発を作ってきたのは自民党だ。責任がないようにふるまう自民党にも腹が立つ」と怒りの声も聞かれました。また、「共産党の署名はむやみにするものではない」と言っていた人も、泊原発はゆるされないと署名に応じてくれるなど、訪問した所では積極的に署名に応じてくれています。2〜3人の組を作って1時間程度の訪問で70筆、80筆と署名が集まり、1人で50筆近い署名を集めて頑張っている方もいます。
引き続き署名に取り組んでいきますので、よろしくお願いします。
また、お知らせくだされば署名簿もお届けいたしますので、広めていただければ幸いです。
問い合わせは電話:011-831-1909へ。
日本共産党豊平・清田・南地区委員会は、7月17日、地区党会議を開催しました。
池田博地区委員長から3、4日に開かれた第3回中央委員会の報告がされ、地区委員会としてのいっせい地方選挙の総括と総合計画などが提案されました。
参加代議員から「震災支援復興と原発ゼロの日本は政治の姿を変えるたたかい。そのたたかいを支え広げる党勢を強く大きくしよう」など、職場、地域からの活発な討議が行われ、提案された議案が採択されました。
最後に、新しい地区委員が選挙で選ばれ、池田博地区委員長が再任されました。
市街地の空き地や道路端にトゲトゲのアザミを見かけます。全身のするどいトゲに手も出せませんが紫色の花は大きく立派で、切り花にもなりそうです。アメリカと名が付きますが、ヨーロッパ原産の帰化植物です。戦後道内に広まりました。トゲがあるために鹿も食べず洞爺湖の中の島でもはびこっているそうです。草地や荒地では大きな株になっているものもありますが、種子で繁殖し、花が咲けば枯れてしまいます。
11年07月24日付「豊平区新聞」より