日本共産党豊平区市政相談室長池田ゆみ 池田ゆみのうごき、まちの話題をお伝えします 草の根のとりくみやまちの話題を庶民の目線で伝えたい

池田ゆみからのニュースと話題

Since 2006/10/23
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ニュースと話題

「慰安婦」問題は女性の人権と
日本の戦争責任を問うもの

毎年開催している「豊平区平和のつどい」では戦争を語り継ぐことをテーマにしています。今年は7月26日、弁護士の高崎裕子さんをお招きして、「ナヌムの家と憲法9条」と題し、講演をいただきました。

女性差別撤廃で遅れている日本

講演する高崎弁護士講演する高崎弁護士

高崎氏は、国連女性差別撤廃条約が制定された1979年に弁護士になったと切り出し、「この条約に基づき国連の女性差別撤廃委員会が各国に対し問題点の指摘を行っている。日本は、夫婦別姓を認めず、賃金・雇用差別があり、女性は家庭にという意識が強いなどとして、改善を求めると共に、「慰安婦」問題を解決しこれを歴史の記憶として留めることを求めている」と、女性差別撤廃に対する日本の遅れを指摘しました。また、石原東京都知事などの女性蔑視発言や「慰安婦」問題を教科書から消し去ろうとする動きをきびしく批判しました。さらに、日本では「慰安所」と呼んでいるが、国連人権委員会はこれを「レイプセンター」と呼び、国による強姦であったことを明確にしていると語りました。

兵士の良心を麻痺させた国の責任

元「慰安婦」姜徳景さんの絵「責任者を処罰せよ」、元「慰安婦」姜徳景さんの絵

次に、高崎氏は「慰安婦」にさせられた方々が書いた絵を見せ、これらの方々の心の傷は大きく、長い年月が経っても言葉では言えない、なんとか絵で当時のことを伝えられるようになって書いたものだと説明。この絵をもとに「慰安婦」にさせられた方の残酷な実態を説明しました。普段なら強姦などしない兵士がなぜ「慰安婦」を強姦したのか。そこには国が「慰安所」を作り、良心を麻痺させ強姦を奨励したことにあると、国の関与をきびしく指摘しました。また、法的には戦前の女性差別により姦通罪が男にはなかったこともあるとし、「慰安婦」問題は女性の人権と日本の戦争責任を問うものであると指摘しました。

世界から孤立している日本の支配層

高崎氏は、日本の支配層が、「慰安婦」問題があっては戦争を正当化できないとその否定にやっきになっていることについて、「1993年河野官房長官による『慰安婦』問題の公式謝罪後も、2007年にワシントンポスト紙に自民党や民主党の議員らが『国が強制した証拠はない』と国の関与を否定する広告を出し、世界から避難を浴びた。翌年アメリカ下院で『日本軍が性的どれいを強制したことを謝罪すべき、こうした事実を日本はきちんと教育すべき』との決議が出され、欧州議会でも『20世紀の人身売買』と指摘された。世界の中で日本は孤立している」と指摘しました。

憲法9条に寄せられる信頼 大きな女性の役割

高崎氏は、東日本大震災に寄せられた世界各国からの支援にもふれ、米軍の「トモダチ作戦」は米軍の上陸訓練でもあったこと、しかも米軍は福島原発から80Km圏内には入らないとする限定的なものだったことを指摘しました。これに反し、領土問題ではぎくしゃくしていても、ロシア、中国、韓国からは多くの援助が寄せられた。アジアの諸国は日本には憲法9条があるから信頼できるとしている。日本はアメリカとの軍事同盟でなく、憲法9条を守りアジア諸国との友好関係を構築していくことが大切であるとしました。

終わりに、高崎氏は、「戦前、子育ては女の仕事とされ、一生懸命育てた子は戦場に送られた。どうして子供を守ってやれなかったか?母親のこの思いが戦後の平和主義を構築する礎となった。いのちを守ることを正面に据えた母親運動、教え子を再び戦場に送らないとする教職員の決意も日本の平和主義に発展した。女性には、生活に向き合い、いのちを守り育てる真剣な思いがある。こうした日常の生活と平和を結びつけて考えること、憲法25条と9条を車の両輪として生かしていくことが大切」と、平和に対する女性の役割を強調し講演を締めくくりました。

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好評だった「平和ロビー展」

平和ロビー展 7月22日から27日まで、区民センターロビーで札幌市の後援を受け、新婦人豊平支部による「平和ロビー展」が開催されました。今年は、原爆写真に加え、東日本大震災の写真、平和を願う絵手紙も展示され、平和と被災者支援を訴えました。区民センターを訪れた方々が原爆写真や震災の写真に見入っていました。また絵手紙も好評でした。

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広がる被災者救援

募金8億8千万円、ボランティア1万1千人

日本共産党豊平清田南地区委員会では東日本大震災の救援活動に取り組んでいます。7月には豊平から竹内さんが救援ボランティアに参加し気仙沼で救援活動にあたってきました。8月は17日から地区の副委員長を先頭に第3次のボランティアが派遣されることとなっています。

日本共産党に寄せられた救援募金は8億8千万円に達し、救援ボランティアも1万1千人を超えました。募金は被災した市町村、農漁協、商工会に届けられています。「金を出せという政党はあっても、義援金をとどけてくれた政党は初めて」と歓迎されています。

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原発からの撤退

区委員会で行動

7月31日午後、豊平区委員会は、しんぶん赤旗の拡大と原発からの撤退を求める署名を広げる行動に取り組みました。

4月の市議選でお世話になった方や支持者を訪問し、「赤旗」の購読と署名を訴えました。

「日本共産党は一貫して原発の危険性を国会で指摘してきました。震災、原発事故の被災者救援を第一にした政策も提案しています。しんぶん『赤旗』を読んで下さい」との訴えに、「赤旗」読者がに増えました。

「年をとって新聞はなかなか読めないが、原発からの撤退はぜひとも」と、署名に応じてくれる方も。訪問したほとんどのお宅で署名には気軽に応じてもらい、「あとで署名を届けますから」と、署名を預かって頂いた方もありました。

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中小河川洪水ハザードマップ

大震災以後、災害に対する関心が高まっていますが、このほど札幌市から、中小河川の洪水ハザードマップが出されました。

市のホームページで見られるほか、区役所、消防署でマップを配布しています。

下の図は地区委員会の付近ですが、望月寒川北側一帯が洪水による浸水が予想される地域となっています。

こうした危険予想図を参考に、災害に強い街づくりを進めていく必要があります。

洪水ハザードマップ

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ゴボウ

ゴボウ 先週はニンジンを紹介しましたので、今週はゴボウです。市内の空き地などで雑草化しているのを見かけます。地区委員会の入り口にも一株あり、毎年しぶとく葉を広げています。アザミに似た花をつけます。この根を掘って食べてみた人がいますが、食用のゴボウと違って固くて食べられなかったということです。ゴボウは食物繊維が多く健康食品として人気があります。西欧やアジアの各地にも分布していますが、食用にしているのは日本だけです。

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11年08月07日付「豊平区新聞」より