戦後パラオから引き上げて、苦労してきたという女性と話す機会がありました。
「学校にもほとんど行けず、読み書きもあまり出来ないんです。子どもを育てるのに必死に生きてきた。いま75才になるが。年金が4万円、これでは暮らしていけない。情けない思いです」そんなお話しを聞いて日本の政治の貧しさを感じながら、涙が出てくる思いでした。
さまざまな苦労話を聞きながら、最後に「でもあの戦争をのりこえてこの年まで生きてこれたから幸せなのかもしれないね」としみじみ話す姿に「そんな思いで人生終わらせていいのか」と怒りが湧いてきました。
今回の東日本の震災について「戦争よりもひどいね」と言っていた彼女たち。
今回の震災の被害は尋常ではありません。おまけに原発の事故が被災者への支援活動の足も止めています。
この震災を通してどんな政治が大切なのか考え、復興に向け心一つに力あわせていくことが求められていますね。
11年03月20日付「豊平区新聞」より