13日午後、脚本家の倉本聰さんらが呼びかけ人となって広範な人々の参加による「さようなら原発北海道１万人集会」が開催されました。会場となった大通公園には１万２千人が集まり、「原発をなくそう」と訴えました。
呼びかけ人の一人、小野有五北大名誉教授は、「19年前の奥尻島地震では、震源となった断層のもう一つ先の断層が動いていたら泊原発も被害にあっていた」と泊原発の危険性を指摘、子供達の未来のために、泊原発の廃炉を」と訴えました。
同じく呼びかけ人の西尾正道北海道がんセンター院長は、「私たちは放射線をガン治療のために使ってきた。しかし放射線の扱いはすべて原子力推進の立場で書かれており、うそや隠蔽がある。エネルギー量は少なくても放射線は人体に大きな影響を与える」と指摘。「原発よりも健康な暮らしを望みたい。そのためには生活スタイルも見直す必要がある。孫子の代まで影響を与える原発はなくそう」と訴えました。
倉本聰氏は、「大飯原発がなくても電力は足りた。しかし、民主党は大飯原発は安全として再稼働させ、第二の神話を言い出した。
原発ゼロの会に参加している国会議員は、民主党27人、自民党は３人、公明党は１人しかいない。選挙で自民党政権になったらどうなるか」と原発推進の立場に立つ政党の進出を懸念しました。そして、「今度の選挙は原発ゼロを問う選挙になる。原発に反対する候補者はすべて、反対のマークを掲げようではないか」と訴えました。
また、氏の講演会では原発の賛否を聞いているが、一般の方々は90％が原発反対だが、高校生は70％が原発賛成と答えている。「過去を知らない若者がこれからの世の中を作っていくことがこわい」としました。
さらに氏は、「深夜までテレビ放送があり、コンビニが営業し、自販機があふれる状態は異常」と指摘し、エネルギーを大量に消費する現在の生活スタイルの見直し、エネルギーの需用者の立場に立った仕分けも必要としました。
集会には札幌市長も参加、「安心して、子孫が豊かな生活、文化を営めるよう頑張りたい」と連帯の挨拶をしました。
日本共産党豊平区委員会は、区内からの参加者の目印になるようリンゴのマークをつけた旗を持って参加しました。しかし、多くの人の中では目立たず、目印にはちょっと不十分でした。なお、この集会は党派を超えて多くの人々の参加をということで、政党は表に出ない形での開催となりました。
途中にわか雨もありましたが、たいした降りにもならず、集会後、参加者は元気にデモ行進を行いました。
公約破りの民主党政治はもう結構、自公政権もごめん、共産党の政策を広めようと豊平区委員会では、９日午後、森つねと３区国政対策委員長（衆院３区予定候補）を先頭に、平岸駅前でロングラン宣伝を行いました。
森氏は、マイクから以下のように訴えました
国民の声を聞かない野田政権、消費税増税は６割の人が反対しています。97年に消費税を５％に引き上げた時、経済は底がぬけ景気がどん底に落ちました。10％に引き上げたら経済はどうなるか目に見えています。東日本大震災の被災地でも復興はこれから、消費税増税はこれに冷や水をあびせるもの。復興といいながら、野田政権は新日高町の自衛隊に予算をまわすなど、復興と関係ない無駄遣いをしています。消費税増税を当て込んで、今後10年で２００兆円もの大規模開発を再開しようとしています。こんな無駄遣いはやめさせ、消費税増税をストップさせましょう。
電力不足が言われたこの夏、原発がなくても電力は足りました。北海道には豊かな自然エネルギーがあります。風力だけでもその１割で道内の電力をまかなえます。原発は即時廃止し、自然エネルギーへの転換を図るべきです。第３局と騒がれている「維新の会」、党首の橋下市長は財界の働きかけで大飯原発の再稼働を容認しました。こんな政党に政治をゆだねるわけにはいきません。
どこがやっても政治は変わらないとお考えの方もおられると思います。変わらなかったのは、危険なオスプレイの配備にもノーと言えないアメリカ言いなり、財界言いなりの政治を変えなかったからです。この二つにキッパリと決別し、国民の声をとどける政治ができるのは日本共産党だけです。今度の選挙では、北海道から共産党の議員を送り出してください。
森氏の訴えに、立ち止まって聞いてくれる人や、森さんに近寄り握手を求める人など、あわただしい駅頭宣伝の中でも共産党の訴えが響いた宣伝でした。
宣伝では、13日の「さようなら原発集会」の案内をするとともに、消費税増税をやめさせる署名にも取り組みました。
１時間とやや長い宣伝時間でしたが参加者一同頑張りました。
日本共産党豊平区委員会は、市営住宅居住者のみなさんに対し、アンケートを行ってきました。
減免世帯の使用料（家賃）値上げについては、回答のあったうち、値上げ反対が79％を占めました。
なんと優美な名前がついていること。でも、この実を見ると、なるほどとうなずけます。紫色の小さな実をびっしりとつけています。
落葉の潅木で、関東あたりでは特にめずらしいわけではなく、野山に普通に生えていますが北海道では道南までです。
月寒のハローワーク向かいの教会の庭に植えてありました。これから葉が落ちると紫の実が一層目立ちます。
12年10月21日付「豊平区新聞」より