10月29日夕方、小池晃日本共産党政策委員長を迎え、ニトリ文化ホールにて演説会が開催されました。ホールいっぱいの2300人が、暮らしも、経済も、外交も閉塞状態に陥った中で、これを打開する道筋をハッキリと示した日本共産党の政策に耳を傾けました。
はじめに、突然都知事を辞めて新党設立を宣言した石原氏について、「最後のご奉公というなら、都知事の仕事をしっかりやるべき」と批判。「『維新の会』もブレーンは、竹中平蔵や堺屋太一など破綻した小泉構造改革を推進した古い人たち。石原氏も徴兵制まで持ち出し古い自民党政治にもどろうとするもの」と指摘。第3極と騒がれている会派は何も新しいものはない。民主党や自民党との違いを出すため、一層、弱肉強食の政治、独裁の政治を押し進めようとするものと指摘しました。
原発について、小池氏は、パブリックコメントの9割が原発廃止であったのに、これを無視して大間原発建設を再開した政府を批判、「函館は大間原発から青森市よりも近い距離にある。泊原発の周辺ではマグニチュード7クラスの地震が頻繁に起こっており危険な地帯にある。泊から札幌までは70km、福島原発と福島市までの距離と同じ、事故が起れば汚染の危険性が高い、泊原発も停止に」と訴えました。さらに、「事故を考えれば原発は決して安くない、自然エネルギーは高いと言うが、開発が進めば安くなっていく。北海道には必要量の10倍もの自然エネルギーがある。自然エネルギーの活用は地元に金が落ち地域活性化にもつながる」として、原発ゼロ、自然エネルギーへの転換をと訴えました。
小池氏は、「税と社会保障の一体改革と称し、民主党は年金、保育、介護を改悪し、さらに生活保護水準の切り下げまでねらっている」と、社会保障を切り捨てた上に、消費税増税を押し付ける野田内閣を厳しく批判。これに対し日本共産党は税と社会保障だけでなく経済も一体的に改革するプランを持っていると、日本共産党の提言を紹介。「米軍への思いやり予算や政党助成金などムダの削減、大金持ち大企業への優遇税制の廃止」で消費税に頼らなくとも財源あると指摘。「日本共産党は大企業をなくせとは言っていない。もうけたら、ため込むのでなく正規雇用を増やしたり、下請け企業にきちんと対価を払うなど、まともな対応を求めている。こうすることで、260兆円もの内部留保が内需に回り景気回復につながる」と経済再建の道筋も明らかにしました。
小池氏は、「日本経済をもこわしてしまう消費税増税、実施はまだ先。選挙で勝利し増税No!を突きつけよう」と訴えました。
小池氏は、「農業関係者からは、自民党は食料自給率を39%に引き下げた。民主党はTPP参加でこれを13%に引き下げようとしている。『ぶれないで一貫して日本の食料、農業を守れと言ってきたのは日本共産党だ』と共産党に対する期待が高まっている。米兵の暴行事件、オスプレイの配備にNoと言わない政府に、『安保条約をやめよう。アメリカ軍には荷物をまとめて出て行ってもらおう』との声が高まっている」と、民主党政権に対する怒りの声が高まるとともに、共産党への期待が高まっていることを紹介。「今度の選挙は、国民の願いに反する民主党政権、今の民主党政治をさらに強権的、右翼的に推進しようとする自民党、維新の会、石原新党、これらの諸党派に対し、国民の願いを実現する日本共産党の対決になる。なんとしても日本共産党の議席倍増で、国民の願いに答えたい」と語りました。
最後に小池氏は、「北海道からはオール北海道の声を代表する畠山候補、今すぐにでも国会の論戦に立てる畠山候補を国会に」と訴えました。
挨拶に立った北海道政策委員長のはたやま和也氏(衆院北海道比例ブロック予定候補)は、「北海道の議席がなくなってこの9年間、北海道の前進はなにもなかった。大間原発工事再開の抗議に電源開発(株)に抗議に行ったが、対応した取締役の「国策なので進めさせてもらう」との言葉に、『悔しかったら、政治を変えてみろ』と言われた気がした」と、くやしい思いを語り、こんどこそ議席をと決意を述べました。
紙智子参議院議員はあいさつで、一日でも早い復興が待たれている三陸の漁港に復興予算が下りず、一方では自衛隊の偵察機購入や訓練に復興予算が使われているでたらめぶりを暴露。開会した臨時国会では、こうした問題点を明らかにした上で解散を求めていくと語りました。また、先日、北海道選出の自民党議員が「倉本聰氏から、共産党の原発提言は良い、読めと言われた」と言ってきたことを紹介、日本共産党の提言は注目されていると語りました。
札幌社保協・道生活と健康を守る会・共産党札幌委員会は10月23日、2回目となる市住家賃減免改悪反対署名2338筆を市の徳永住宅管理課長に提出しました。前回と合わせて8989筆となりました。
提出に当たり、豊平区の男性は、「署名をお願いしていると『10万円の年金でなんとか暮らしてきたが、上げられたらどうしようか』という人が多い。改悪されれば明らかに生活保護を受ける人が増える。家賃を上げて市の収入を増やしても、生活保護世帯が増えるのではおかしい」と指摘しました。
市が家賃減免の改悪を強行するなら、ギリギリのくらしの人が生活できなくなり、生活保護を受ける世帯が増えることが改めて浮き彫りになりました。
日本共産党の宮川潤市議は、定例市議会決算特別委員会で国保料の引き下げを求めました。
宮川市議は、「昨年度は一般会計から国保会計に95億円余りを繰り入れたが、67億円ほどの繰り入れですんだ、浮いた28億円を保険料の引き下げに回せば一世帯当たり9300円引き下げられる。国保料の引き下げに踏み出すべき」としました。
これに対し川上保険医療部長は、「昨年度の繰り入れは予算より少なかったが、いぜんとして多額であり、保険料の引き下げは難しい」と答弁。宮川市議は「国保会計の累積赤字は解消しており、国保料の納付に苦労している市民の気持ちを受け止め、引き下げるべき」と主張しました。
11月になり、クリもほとんど落ちてしまいました。
クリの歴史は古く、三内丸山遺跡などから炭化したクリが発見されており、縄文時代から栽培が行なわれていたようです。
クリはでんぷんが主体で他のナッツ類と比較すると油脂分が少ないという特徴を持っています。
クリの花は一般に3個の子房を持っており、受精した子房が肥大して栗になります。ですからクリのイガには多い時には3個の栗が入っています。
栗を食べるときやっかいなのが渋皮です。天津甘栗の名前で知られている中国クリは渋皮が簡単に剥ける性質を持っており、年間2万トンも輸入されています。
日本のクリの生産は3万トンにすぎませんが、日本のクリについても、最近、渋皮の剥けやすい品種が作られました。
12年11月04日付「豊平区新聞」より