先月13日に札幌市の住宅課から、市営住宅使用料(家賃)減免世帯の家賃値上げ案が出されました。これに対し、値上げはやめて欲しいと、市議会に陳情書を提出する行動が各地で取り組まれました。短い期間でしたが、125団体、7団地自治会、1老人クラブから陳情書が出されました。このうち豊平区からは17団体の陳情書が出されました。
市議会では、11日の建設委員会でこの陳情について審査することとなりました。当日は、団地自治会の1名と減免当事者2名が減免の「見直し」反対の意見を述べることになっています。
時間は午後1時から市役所16階の第1特別委員会室です。値上げ案が提示された11月13日の建設委員会では、傍聴者が70人を越え、委員会室にあふれましたが、北海道生活と健康を守る会(道生連)では、多くの方々の傍聴で陳情書を採択させたいとしています。傍聴は誰でもできます。時間までに委員会室にお越しください。
領土問題をきっかけに、軍備強化、果ては核兵器保有論まで飛び出しています。今年の4月に自民党が出した憲法「改正」草案では平和憲法を改悪し、戦争のできる国をめざしています。その他、天皇の元首化など明治憲法を思わせる内容になっています。その中身をみてみると……
日本国は天皇を中心とした国家であり、お互いが助け合って国を作るのであり、国が国民を守るという考えは全くありません。また、「日本国民は、国と郷土を……自ら守り」と、徴兵制も可能にするものとなっています。現行憲法前文が謳っている「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないよう」とした戦争への反省、「国政の……権威は国民に由来し、その福利は国民が享受する」と、国が国民の福利を保障するという考えは全くありません。
自民党改憲案 | 現行憲法 |
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前文……我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や国際社会において重要な地位を占めており、……日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。 | 前文……政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、……そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。 |
第1条に「天皇は、日本国の元首であり……」と明記するとともに、第3条2項で「日本国民は、国旗及び国歌を尊重しなければならない」と規定し、天皇に権威を持たせ、君が代斉唱や国旗掲揚を憲法を盾に国民に強制しようとしています。こんな憲法になれば、君が代を歌わない先生など「国賊」にされます。
自民党改憲案 | 現行憲法 |
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第一条 天皇は、日本国の元首であり、日本国及び日本国民統合の象徴であって…… 第三条2 日本国民は、国旗及び国歌を尊重しなければならない。 |
第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって…… |
現行憲法では「戦争の放棄」となっている第2章を「安全保障」と改悪し、戦力の不保持、国の交戦権を否定した第9条二項を削除。
代わりに、「自衛」の名の下であればいくらでも戦争ができるようにしています。そのために国防軍を持ち、軍隊の規律や機密保持のための裁判所(軍法会議)まで作ると、戦争の準備をぬかりなく規定しています。
また、「国際的に協調して行われる軍事行動に参加できる」とし、世界のどこへでも出かけて戦争ができる、世界の紛争地でアメリカとの共同軍事行動に堂々と参加できる立派な軍隊をめざしています。
自民党改憲案 | 現行憲法 |
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第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動としての戦争を放棄し、武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いない。 2 前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない。 |
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 ② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 |
(次号に続く)
日本共産党の真下紀子道議は11月30日、道議会一般質問で、「野田首相はTPP反対の国民の声を踏みにじるかのようにTPP推進を明言し、反対する候補者を公認しないと踏み絵まで踏ませている。維新の会とみんなの党も推進であり、また自民党や公明党は明確な反対を示していない」とTPP推進の動向を指摘し、高橋知事に認識をただしました。
高橋知事は「情報提供や説明はきわめて不十分であり、国民的議論を行う状況にすらなっていない」と政府の対応を批判したうえで「TPP協定への参加には断固反対する」と応じました。
道議会の議会改革等検討協議会(改革協)は、「北海道議会の会派及び議員の政務活動費に関する条例」(案)を取りまとめ、今定例会で議決するとしています。日本共産党の真下紀子道議は11月28日、改革協の座長を務める三津丈夫副議長に対し、以下の二点の要請を行いました。
私たちはいつ、突然のけがや病気に襲われるかわかりません。特に高齢化社会を迎え、家族や知人が突然倒れるといった場合に遭遇するかもしれません。こうした場合、救急車を呼ぶのはもちろんですが、救急車が到着するまでの間(平均6分間)に何もしなければ助かる命も助かりません。生死を分ける6分間にどうしたらよいか。最近はAED(自動体外除細動器)も各地に配備されていますが、いざというときに使えるか……。
ということで、豊平区の防火委員会が主催した救命講習会に参加してみました。
内容は、のどが詰まった時の手当、人工呼吸、心臓マッサージ、AEDの使い方などでした。グループに分かれ、交代で人体を模した人形を使っての実技をおこないましたが、特に予備知識がなくてもできるものでした。AEDも音声ガイドに従って使えばだれでもできることがわかりました。しかし、心臓マッサージはかなり力がいり、年寄りでは、とても6分間は続けられないものでした。
こうした講習会は市内各所でおこなわれており、一度は講習を受けておくと良いでしょう。
10名以上の団体で申し込めば、指導員が出向いて講習会を開いてくれることになっており、気のあったグループで講習会を開催してはいかがでしょうか。
雪景色の中に柿の実が残っていました。カキは温帯、亜熱帯原産で寒さにはあまり強くありません。特に甘柿は寒さに弱く、東北や北海道の柿は渋柿です。
渋柿も完全に熟すると渋みがなくなり、食べられるようになります。
渋柿は皮をむいて干し柿にしたり、炭酸ガスなどの渋抜き処理をすれば食べられるようになります。
カキの渋味はタンニンという物質ですが、古くから漁網や和紙の強化、衣料染色など様々な用途に使われてきました。
12年12月09日付「豊平区新聞」より