日本共産党市議団は、定例市議会に先立ち、7日夜、各界からの要望等を聞く市政懇談会を開催しました。
この中で、市長提案による「公契約条例」が長い間審議されてきたが、今議会で結論を出さざるをえない状況にあるのでは、との話になりました。
市の施設の清掃や警備などで働く方々はそのほとんどが最低賃金で雇用されています。中には最賃を下回る所もあるほどです。最賃では生活保護基準以下の生活しかできません。市自らがワーキングプアを作り出して良いのか?暮らしていける賃金を保障すべき、として出されたのが公契約条例です。
市の施設や市が発注する事業で働く人に生活できる賃金を保障する。そのために、事業の入札時にもこうした賃金が支払われることを前提に入札が行われるようにするものです。たとえその事業が下請け、孫請けを通していても末端で実際に働く労働者にはこの賃金を保障するものです。一人親方も対象になります。
今年は雪が多く、排雪にどこも苦労していますが、排雪に使うダンプが少なくなっているのも原因の一つです。ダンプは毎年車検で1回の車検に100万円もかかります。安い単価の事業ではやっていけず廃業したり、単価の高い本州へ行ったりで、ダンプが少なくなっているのです。公契約条例制定で、営業を続けられる単価が保障されれば、雪対策にも良い影響を及ぼすことになります。公契約条例は、働く人の賃金だけでなく、公的サービスの向上にもつながるものです。
豊平区日本共産党後援会は、9日午後、2013年度の総会を後援会事務所で開催しました。例年12月に開催していますが、昨年度は衆院選挙と重なったため、この時期の開催となりました。
12年度の活動については、春をよぶつどい、平和盆踊りなどの他、日本共産党豊平区委員会とともに取り組んだ各種街頭宣伝、原発ゼロの集会や平和行進などについて報告がありました。また衆院選挙の本番では、宣伝カーのアナウンサーや手振りなどの役割を担ったこと、ビラ配布についても頑張ったことが報告されました。
13年度の方針としては、①7月に予定されている参議院選挙で、1万2千票を獲得し、紙智子議員の再選とともに、比例区5名の当選を勝ち取る、②共産党の政策を広める、③後援会ニュースを発行し後援会の拡大を図る、④会員間の親睦を図る、⑤各地域、職場での後援会活動を進める、こととしました。
意見としては、「連絡体制をきちんとして、幹事会の案内を毎回出してほしい」「昨年は公務員のビラ配布についての判決が確定したが、後援会でもこうした問題についての学習会を開催してはどうか」などが出されました。
総会では、名称を「日本共産党豊平区後援会」から「豊平区日本共産党後援会」に変更することを決めるとともに、役員を選出して終了しました。
総会終了後、懇親会が開催され、衆院選挙の労をねぎらうとともに、7月の参議院選挙、さらに2年後の市議会議員選挙にむけての活動についてざっくばらんに語り合いました。
13日から始まった第1回定例市議会、新年度の予算を審議する議会です。日本共産党を代表して伊藤りち子議員が19日火曜日午後、質問に立ちます。
予定としては2時半頃からになるものと思われます。
議会はだれでも自由に傍聴できます。またパソコンでも市議会のホームページから見ることができます。
林の中の雪原から枯れた花茎が突き出ていました。オオウバユリの花茎です。いくつも付いた実は、種を散らして割れていました。その名が示すとおり、本州のウバユリと比べ大きく、花茎は人の背丈ほどにもなり、雪にも埋もれないのです。
雪の下ではもう今年の花茎ができており、雪解けとともに伸びてきます。球根はデンプンが多くアイヌの人々は食用としました。
日本共産党市議団は、8日、上田札幌市長に、石油価格高騰対策を緊急に実施するよう申し入れました。
申し入れでは、①福祉灯油を実施すること②07年、08年に実施した高齢者・障がい者・低所得者を対象に5万円を無利子・無担保・無保証人で貸し出す「あったか応援資金」を再開すること③共同作業所・保育所・介護事業所などに暖房及び自動車燃料の高騰分を補助すること④石油高騰の影響を受けている中小業者を対象に「緊急小口融資制度」を設けることを求めました。
上田市長は「これからの準備だと実施は3月になる。検討するが厳しい面もある」との回答に留まりました。市議団は重ねて福祉灯油の実施を要望しました。
地下鉄車内で写真の広告を見ましたか?市長自ら出演の節電広告です。
みんなで集まって鍋でもつつけば、各自が暖房するより節電になるということのようですが。灯油の値上がりで、昼間はデパートや図書館で過ごし、灯油の節約を心がけているお年寄りもいると聞きます。でも出歩けないお年寄りや病気、障がいのある方々はデパートや図書館にも行けません。
出歩けなければ、集まることもできずウオームシェアもできません。一日中自宅で過ごさなければならないこうした方々にこそ、福祉灯油が必要です。2008年の灯油高騰の時は札幌市だけが福祉灯油を行いませんでしたが、今年こそ福祉灯油の実施で温かい市政(姿勢)を示すべきです。
寒い中、月寒川の浚渫が行われています。月寒川の中には土砂が溜まり、草や潅木が生えていましたが、それを取り除いているのです。3月初めまで続く予定です。
水の流れを良くするための浚渫ですが、川の中にはよどみや瀬といった流れの変化があってドジョウやヤマメなどが住み着けます。こうした河川に住む生き物の多様性を保つために、真っ直ぐにしてコンクリートで固めた河川を蛇行させ、護岸を石積みにするなどの改修が行われている所もあります。
月寒川は町中の貴重な水辺です。洪水防止とともに、河川の生き物を保全し市民が親しめる川にできないものでしょうか。
13年02月17日付「豊平区新聞」より