第38回豊平区平和盆踊りは、10、11日とも天気に恵まれ、昨年を大きく上回る2300人の参加でにぎわいました。
地域町内会主催の盆踊りがほとんどなくなった中で、平和盆踊りは地域の盆踊りとしても親しまれています。
初日、開会に当たり、寺田実行委員長は、「先日90才になる方とお話をしました。旧満州に行き、シベリア抑留も経験された方でした。戦争のこと、平和の大切さを伝えて行かなければならないと言っていました。平和盆踊りを大きな輪で踊りましょう。この輪を大きく平和を守る活動に広げていきましょう」と挨拶しました。
各後援会の出店は、生ビールにジュース、焼き鳥、たこ焼き、焼きイカ、フランクフルトなどの定番に加え、焼きオニギリ、いなり寿司、蒸しパンなど手作りの一品も並べられ、参加者はビール片手に手作りの味を楽しんでいました。また、ヨーヨー釣りや子供向けのおもちゃなども人気でした。
署名コーナーでは、憲法９条を守る署名、核兵器全面禁止アピール署名、原発のない北海道の実現を求める署名、消費税増税中止署名、生活保護基準引き下げ反対署名、年金の削減をやめることを求める署名、などが並べられ、参加者に協力を呼びかけました。盆踊りや出店を回る合間に多くの方々が署名に応じてくれました。
２日目には、７月の選挙で再選を果たした紙智子参議院議員と北海道選挙区の候補として奮闘した森つねと氏が会場を訪れました。出店を出している各後援会のメンバーと参議院選挙での躍進を喜び合うとともに、今後も頑張りましょうとお互いを励ましあいました。また、紙さんを見つけて、選挙での奮闘をねぎらうとともに、一緒に写真を撮ったりする姿も見られました。
盆踊りの合間に、参加者に紹介された紙議員は、「38回も続いている平和盆踊りはすばらしいことです、８月は原爆の日や終戦記念日と平和のことを考える月です。戦争はいやだ、平和への願いをこめて盆踊りを踊りましょう。私も、日本を戦争のできる国にしようとする危ない動きを止めるよう、みなさんと力を合わせて頑張ります」と挨拶しました。
また、森つねと氏は、「昨日まで原水禁世界大会で長崎に行っていました。原爆によって一瞬のうちに多くの人々の命が失われました。原爆の恐ろしさは『はだしのゲン』で子供さん達も良く知っていると思います。しかし安倍首相は、今年の４月核不拡散条約検討会議準備会で出された『いかなる場合でも核兵器を使わない』とする共同声明に署名しませんでした。被爆国の首相として恥ずかしい事です。『核兵器なくせ』は多数の意見です。私も核兵器をなくし、戦争のない時代を作っていくために全力をつくす決意です」と挨拶しました。
終戦記念日の15日、さっぽろ平和行動実行委員会は、パルコ前で「赤紙」（臨時招集令状）を配布し、「赤紙一枚で戦争に連れていかれ、帰らぬ人となった多くの人々の気持ちを思い起こして欲しい」と呼びかけ、「自民党と安倍首相が進めようとしている憲法改悪を許さず、反戦平和を守りましょう」と訴えました。
赤紙を受け取った若いカップルは「今日は、国民みんなが二度と戦争しないという誓いの日にしたいですね」と話していました。
憲法改悪反対共同センターの山口代表は、「私は終戦直後の生まれですが、親から艦砲射撃の話を聞き戦争は怖いものとの思いで育ってきました。現行憲法はアジアで２０００万人、日本で３１０万人もの人々の犠牲の上に、二度と戦争しないと世界に誓ったものです。
しかし昨今の情勢は、若者を再び戦争に駆り立てるのではないかとの疑念を抱かせます。衆参で多数を占めた自民党は、改憲勢力を集め憲法９条を変え、国防軍を創設し、海外派兵を自由にできるようにしようとしています。石破自民党幹事長の「国防軍命令に従わなければ死刑」発言や、麻生副総理の「ナチスの手口に学んだら」発言は、なんとしても憲法を変えたい本音が出たもので、甘く見ることはできません。 今お配りしている臨時招集令状で多くの若者が戦場に送り出され命を失いました。再びそういう国にしないよう、憲法を守る声を大きくし、改憲を阻止しましょう」と訴えました。
12時からは、市電を借り切った「平和号」が走り、車内で平和の歌を歌うとともに、「核も基地もない平和な21世紀を」との横断幕を掲げ、市民に平和をアピールしました。
その名のとおり、北アメリカ原産の多年生草本で、庭などに植えられ、ピンク色の大きな花を咲かせています。
ハイビスカスの仲間で真夏に咲く花です。花は潅木のムクゲと似ていますが、大きさはずっと大きく華やかです。花は一日で終わってしまいますが、つぎから次へと咲いてきます。
数本の茎が集まって生え一見潅木のようにみえますが、茎は冬には枯れてしまいます。
13年08月25日付「豊平区新聞」より