事故やトラブルが相次いでいるJR北海道、いったいどうなっているのかと不信の声が高まっています。この問題について日本共産党北海道委員会と同国会議員団事務所は10月27日緊急シンポジウムを札幌で開催しました。シンポジウムでは、北海道教育大学札幌校の武田准教授、元国労札幌闘争団団長の牧田氏、日本共産党参議院議員の紙智子氏の3名がパネリストとして問題点の指摘を行いました。
武田准教授は、「JR北海道問題の根源は国鉄の分割民営化にある。発足時から赤字を前提にした経営計画で、電化の遅れや極端な合理化による要因不足が問題を引き起こしている」と指摘しました。また、「道路財源は鉄道予算より桁が二つも多い。予算の抜本的見直しが必要で、道やJR北海道が出資している第三セクターの高速鉄道開発に資金を出して、線路の整備や電化促進をしてはどうか」と提案しました。
牧田氏は、「多くの社員が余剰人員とされ、人件費の削減で1万3千人だった社員が今は7千人に減っている。現場の要員不足は深刻、整備部門では外注化による問題も発生している」と指摘しました。参加者からも、「国鉄時代に200人いた保線の職場が、今は13人に減り、下請けに任せている。40代の社員が現場におらず、若手は経験が少なく未熟」などの告発もありました。
要員不足について、武田准教授は、「経験者の中途採用で一定数を確保すべき」としました。
日本共産党参議院議員の紙智子氏は、石勝線脱線事故の現地調査や9月に行った国交省との交渉などをふまえ、JR北海道の社会的責任の欠如を指摘するとともに、「国は安全を守る規制を緩和した上、事業者まかせで、まともに検査もしていない。国の監督責任が問われている」と指摘しました。そして、「北海道の条件に合った安全基准が必要。国は指導するだけでなく、安全対策に全面的な支援をすべき」と強調しました。
シンポジウムの参加者からは「安全輸送第一の鉄道事業に生まれ変わってほしい」などの発言が相次ぎました。
日本共産党札幌市議団は「市民生活に関するアンケート」を全戸に配布し、皆さんの意見をお聞きしてきました。同様のアンケートは3年前にも実施しましたが、3年前と比べ、今回は3倍近い回答が寄せられています。回答いただきました皆さんにあつくお礼申し上げます。
結果については随時お知らせしていきますが、安倍政権の進める社会保障の切り捨てに対する批判が多く寄せられました。また冬を控え、除雪対策を求めるものが多くありました。
除雪対策についての要望は、6日に「豊平区民の要求を実現する連絡会」で行う、豊平区との交渉で取り上げることとしています。
10月24日小樽市で、全国カジノ誘致団体協議会の「日本カジノ創設サミット」が開かれました。特別イベントとして開催された「模擬カジノ」が異様な盛り上がりをみせたということです。
サミットのシンポジウムでは、カジノ議連(自民・公明・民主・維新などの超党派国会議員で構成、カジノ合法化法案の今国会での提出をねらっている)副会長の野田聖子自民党総務会長、高橋はるみ知事、中松小樽市長がそろって挨拶しました。これでは北海道はあげてカジノ誘致を望んでいるかのようです。
小樽市はこのサミットのために20万円の補助金を支出。市議会できっぱり反対したのは日本共産党だけ。市民からは、「金もうけのためなら何でも良いか。品がない」などの声があがっています。
小樽商科大学名誉教授の結城氏も「鳴り物入りで誘致し、破綻した『マイカル』や原発同様、一部の者が利益を上げ、そこから生ずる問題には責任を取らない。いままで積み上げてきた『観光都市小樽』のイメージはどうなるか。カジノと観光は両立しない」と指摘しています。
日本共産党の小形香織議員は決算特別委員会で、リフォーム、設備工事、除排雪など地域に密着したコミュニティ型建設業創出事業の発展を求めて質問しました。
スタートから10年を迎えるコミュニティ型建設業創出事業では、事務局が市民と業者の間に入り相談・見積りなどをコーディネートしています。小形議員は「リフォーム詐欺などが横行するなか、クレーム対応も含め市民と業者の安心・信頼を仲介するコーディネート事務局の存在は欠かせない。この先、事務局の引退や交代が起きた時、この10年間事務局が蓄積してきたノウハウを継承・発展をさせていくためにも、札幌市の事業として続けていくことが大事だ」としました。
川畑産業振興部長は「アンケートでも 92%の利用者が満足を表明し、業績も大きく伸びている。現在の4つの事業所への補助金を廃止しても、広報活動と合わせ、今後ともコーディネート事務局と月1回、協議の場をもち、企業グループへの技術セミナーの開催や街の『便利屋さん』といわれる方々との連携も強めてきたい」と答えました。
コミュニティ型建設業創出事業とは、市内4つのコーディネート事務局が、家屋の修繕やリフォーム、新築、造園、設備工事、除排雪など住まいや暮らしに関わる相談に応じ、相談内容に適した企業の紹介を行うものです。 コーディネート事務局は見積の話し合いや、必要に応じた施工現場などへの立ち会いを行います(契約は、受注企業との間の契約となります)。
豊平区・清田区のコーディネート事務局は「あしりべつ川の会地域サポート部」電話881-0821となっています。
秋も深まり、落ち葉の季節となりましたが、空き地の茂みにヤマブドウが熟していました。町中でもヤマブドウのツルをよく見かけます。
栽培種のブドウと違って雌雄異株で、雄の木と雌の木があり雄の木には実が付きません。ヤマブドウのツルが繁っていても実が見つからないのは、雄の木だからです。
実は栽培種のブドウより酸味が強いですが、ポリフェノールやミネラルが豊富で、ジュースやワインなどとして地域の特産品として販売している所もあります。
しかしジュースにするにしても山野に自生しているものでは集めるのは大変です。そのため、ヤマブドウを栽培しているところもあります。
13年11月03日付「豊平区新聞」より