「秘密保護法」は6日深夜、自民・公明による強行採決で可決されましたが、法律の施行までにはまだ時間があります。「憲法違反の秘密保護法はいらない」の声を大きく広げ、この悪法を撤廃に追い込みましょう。
国会での審議が進むほど、反対の世論は大きくなりました。札幌では、参院特別委員会で強行採決が行われた5日の夜、1200人を超える市民が「強行採決するな」と市内中心街をデモ行進しました。
このデモ行進は、11月14日に続いて道憲法会議の主催で行われましたが、緊迫した情勢に、会場となった大通公園には、続々と参加者が詰めかけました。
冒頭、札幌弁護士会の中村会長からの「知る権利、報道の自由、プライバシーを侵害する秘密保護法は一部修正してもその本質は変わらない。外国メディアからも懸念の声が寄せられ、福島での公聴会では7名全員が反対や慎重審議を求めた。十分な審議もなしに強行採決することは二重の意味で憲法違反である。札幌弁護士会として本法案の廃案を求め最後まで反対していく」とのメッセージが読み上げられました。
斉藤事務局長は、「相次いで強行採決を行う安倍政権は民主主義を理解していない。多数といってもゆがめられた選挙制度で多数を占めただけ。当然の権利であるデモをテロ呼ばわりする政党に政治は任せられない。たとえ強行されたとしても、その運用を許さない。施行までに廃止を。私たちは、決してあきらめない、悪法を許さないという姿勢を今日のデモで示そう」と訴えました。
日本共産党の畠山和也政策委員長も挨拶に立ち、「国民に情報を隠し、弾圧する自民・公明の大暴走が始まった。報道機関、ジャーナリスト、学者文化人、芸能人と多くの人々が反対している。政府は少数派である。我々に大儀がある。自由と民主主義のために大きな声を上げ、力を合わせ最後まで頑張ろう」と訴えました。
全くの一個人だがという方も発言「東京のデモに参加してきた。北海道選出の与党議員にも要請に行ったが、無視され会ってもくれなかった」とその不誠実さを披露。「あきらめてはいけない。各種メディアやブログなど、いろんな所で声を上げ、最後まで闘おう」と訴えました。
集会は800人と発表されましたが、その後も参加者は増え、デモ行進は延々と続き、総勢1200人を超える参加者となりました。子供連れのお母さんなど、普段は見られない参加者も多く、「止めよう秘密保護法、知る権利守れ、危ない危ない秘密保護法」などと唱和を繰り返し、繁華街を行進しました。
自民・公明が「秘密保護法」の強行採決の姿勢を崩さない中、党豊平区委員会と後援会は5日午後には南平岸駅前で、6日午後には中の島駅前で、「秘密保護法の強行採決を許すな」と街頭宣伝を行いました。
マイクからは、「自民・公明が強行採決を急ぐのは、審議が進めば進むほど、この法案が自由と民主主義に反するものであることが明らかになって来たからです。悪法であることが広く知れ渡るまえに採決してしまおうとしているのです。政治に口を出させないよう、国民にカセをはめる秘密保護法。気が付いたら子や孫が戦争に行くことになっていた、ということのないよう、秘密保護法は廃案に」と訴えました。
緊迫した情勢の中で、「何としても秘密保護法はストップさせたい」と語りながら署名をしていく方もあり、ビラや「秘密保護法」の記事を載せたしんぶん赤旗日曜版の受け取りも良好でした。
豊平区日本共産党後援会は6日夕方、後援会事務所にて、各後援会の代表を集め、総会を開催しました。
2013年度の活動については、参議院選挙において豊平区で1万票を越える得票が得られ、1年5カ月後に迫った市議会議員選挙で議席を獲得する足がかりが得られたと評価しました。
しかしながら、1万票を越える得票に見合う後援会になっていないことから、1万2千の後援会をめざして奮闘することが必要とされました。また、先の定例市議会で公契約条例が1票差で否決されたことから、豊平区で共産党が議席を獲得することの大切さが改めて強調されました。
総会は、その後役員の改選を行って終了しました。
引き続き懇親会に移り、冒頭、池田ゆみさんが、市議予定候補としての決意と抱負を語って乾杯しました。懇親会では和やかな雰囲気の中、各後援会の状況や取り組みが報告され、交流を深めました。
豊平区の新婦人と革新懇は12月の署名宣伝行動を、3日、平岸駅前で行いました。
当日は、消費税増税反対や核兵器廃絶などの署名にも取り組みましたが、情勢を反映し、「秘密保護法」に反対する署名が多く集まりました。
13年12月15日付「豊平区新聞」より