私はモンゴメリの「赤毛のアン」が大好きで、中学のころモンゴメリの本はほとんど読みました。その翻訳に関わった村岡花子さんの生涯を描いた今回のNHK朝のテレビ小説「花子とアン」を楽しく見ています。
貧しい農家に生まれ、学校にもろくに行けず、行けても妹を背負い子守しながら学校に通う娘、花に父親が「娘に好きな本を読ませたい」の一心で女学校へ入学できるように奮闘するところからドラマが始ります。
毎年、小作料が上げられ食べていけない状況の中、子どもが米と引き換えに奉公に出されていく。子どもの貧困が現在と重なります。給費生となった花子の青春期やこれからのドラマの展開が楽しみですが、戦争に翻弄されることが予想されます。
NHKの籾井会長がテレビで視聴者にお詫びし「花子とアン」のことにも触れたそうですが、間違った歴史認識は改めず、戦前の日本が美しいと考える籾井さんに花子の思いを理解できるのでしょうか。
14年04月20日付「豊平区新聞」より