11月6日、旭水九条の会は「戦争体験を語り継ぐ会」を開き、19人の参加者が熱心に語り合いました。
報告した小松豊さんは、戦争体験者の高齢化で戦争体験を語り継ぐことを途絶えさせてはならないと、戦後世代として「語り部2世」の運動を続けています。
小松さんが語り継ぐのは、1998年に亡くなった故・熊谷清さんから語り継がれた戦争体験。会場には熊谷さんが自らの体験をもと描いた油絵を掲示し、熊谷さんの体験を「私は鬼を体験した元日本兵」と題し、第1部「人間から鬼へ」、第2部「鬼から人間へ」という2部構成にまとめお話ししました。
自分が犯した残虐行為の数々。「人間が鬼に」なり、平気で人を殺す。そして「鬼から人間へ」。戦後の深い悔恨の思い。小松さんは生涯戦争を背負って生きてきた故・熊谷さんの生きざまを生々しく語りました。
参加者は「戦争は人を鬼にして殺しあう」「二度と繰り返さない勇気が必要」「戦争の加害体験は初めて聞いた」「この話を別の人に知らせ奮闘したい」と感想を述べていました。
この会には、池田ゆみ党豊平区生活相談室長も参加しました。
小松さんが共同代表を務める「札幌郷土を掘る会」は「語り部2世」に声をかけてほしいと呼びかけています。熊谷さんが描いた油絵の貸し出しにも応じています。
11月4日、西岡九条の会は「結成二周年記念集い」を開きました。
第1部は人形劇団「えりっこ」の公演。九条の会会員でもある竹田洋一さん、えり子さんの操る人形たちの見事な熱演。ヘソをほしがる元気な雷の子と猟師や動物の愉快なおはなしです。参加者一同「われを忘れる」ひと時でした。
第2部は元衆議院議員・児玉健次さんの講演「憲法にそった教育のために」。児玉さんは憲法と子どもの権利条約に触れ、子どもに与えられるべきものが与えられていない現実、競争・管理体制で先生たちの職場から、助け合う自由が奪われている実態を明らかにし、これがどんなにひどい憲法と子どもの権利条約に違反するものであるかを説明しました。
児玉さんは「しかし、憲法は教育を動かす生きた力を持っている」と述べ、実例をあげて、「憲法を生かす取り組みを、教育の分野で進めること」が急がれていると説きました。
参加者からは、家庭や社会での子育てについて率直な悩みも出されましたが、児玉さんは、その悩みに共感しながら、一つひとつ問題を解き明かして答えていました。
「米軍への油はあるのに私たちへの油はないのか」「お年寄りいじめの後期高齢者医療制度はやめろ」――26日夜、札幌市の大通公園に500人が集まった「怒(ど)っと集まれ!10・26札幌集会」。「くらしと雇用を破壊し、格差と貧困広げる福田自公政権はNO!」とこぶしを突き上げました。
集会には、日本共産党豊平区市政相談室長の池田ゆみさんをはじめ、豊平区革新懇に参加する新日本婦人の会豊平支部、年金者組合豊平支部のみなさんも参加。元気に札幌市中心街をデモ行進しました。