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区民要求の実現

Title IKEDA JCP sigikai giin IKEDA Yumi IKEDA Yumi

 2024年区民要求に対する回答概要

 以下、主な項目についてお知らせします。

 〇要望書(57項目)については こちら(pdfファイル)をご覧ください。
 〇回答の全文(57項目)については こちら(pdfファイル)をご覧ください。




  

2024年区民要求に対する回答 概要

 豊平区民の要求を実現する連絡会(9団体で構成)では、毎年区民の要求をとりまとめ、豊平区と交渉(懇談)を行っています。 今年は、11月27日に21名の参加で、1時間20分に渡って活発な意見交換を行いました。  
 今年の交渉では、5月に起きた横断歩道での小学生の死亡事故を受け、交通安全の問題をはじめ、バス問題、敬老パス問題、給食費無償化などが論議されました。
 以下、主な項目についてお知らせします。


  未完成、順次追加していきます。
 なお、要望書(57項目)については こちら(pdfファイル)をご覧ください。
  回答の全文(57項目)については こちら(pdfファイル)をご覧ください。


<暮らしと社会保障>

 学校給食費の無償化

 回答は、多額の公費負担が必要になるとして、「国に対し財政措置の要望を行っている」と国まかせでした。
 参加者からは、「道内でも54市町村の小中学校で無償となっている。各自治体とも無償化の方向で努力している」と指摘。この夏、給食費無償化の署名に取り組み 多くの署名が集まったことも報告し、札幌市も無償化に踏み切ることを求めました。
 池田市議からは、「子ども医療費無償化は国の予算でやるべき。そうすればそれにかかっている予算を給食費にまわせる」との指摘があり、 池田市議からも「物価高騰で苦しい子育て世帯の支援を早く進めてほしい」と求めました。


 教員のなり手が増えるよう教職員の働き方改善を

 教員のなり手が増えるよう教員の働き方を改善すること、臨時教職員の賃金を引き上げることを求めました。
 回答:勤務時間外における自動応答電話の導入や給食費の公会計化など、働き方改革に資する様々な取り組みを実施している。
 臨時教職員についても、国で検討中の教職員の処遇改善内容を踏まえ、必要な対応を行っていく。


 園庭のある認可保育所の増設

 ビルの一室などの小規模保育所は園庭もなく、街中を公園まで園児が歩くことは危険性が高いとして、園庭のある認可保育所の増設を求めました。
 回答:園児の移動に際しては、各園に公園までの回路をあらかじめ確認するなど、安全性に十分配慮することとしている。


 特別養護老人ホームの増設

 待機者数に見合った特別養護老人ホームの増設を求めました。
 市の介護保健課からは、2024〜2026年度の3年間は各年200人分の整備(着工)を計画しているとの回答がありました。 


 低所得者への冬季灯油支援(福祉灯油)の実施

 回答は、「福祉灯油として独自給付を行うことは考えていない。現在国が検討している総合経済対策の動向を勘案しながら、必要な経費に係る財政措置を講ずるよう要望していく。 国の予算措置の動向を注視していく」と国依存の考えでした。


 低所得者へのクーラー設置補助

 札幌でも夏の暑さが本州並となってきていることから、低所得者へのクーラー設置補助、電気代補助を求めました。
 回答は、「現時点で、低所得者へのクーラー設置補助、電気料の支援は考えていない。
 市としては、今年の7月より、熱中症による健康被害発生を防止することを目的として、 指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)を指定(区民センター、図書館、チカホ、イオン北海道・コープ札幌の各店舗、合計100施設)し、共用を開始した」との回答がありました。
 クーリングシェルターについては、そのための部屋があると言うのではなく、既存の施設の一部利用で、張り紙がしてあるだけの所も。 クーリングシェルターの不十分さが指摘されるとともに、日中はここでも良いが、問題は夜間、札幌でも熱帯夜になるとして、クーラーが必要と求めました。
 なお、生活保護世帯については、申請後初めての夏に向けては補助があると言うことでした。また、誰でも補助が受けられると言うことではないが、 なんとか付けられるようにしたいので相談をしてほしいということでした。
 また、クーラーは、省エネ家電への買い換えには補助が出るが、新規購入や病弱な人の購入には補助が出ないとの指摘もなされました。


 月寒東市営住宅の建て替え

 月寒東2条8丁目の開発局用地の更地化が始まっていることから、この国有地を活用した市営住宅の建て替えを求めました。
 回答は、「冬季オリ・パラ大会の招致活動を停止したことから、現地での建て替え事業を進めている。中層棟と高層棟を建設する予定」ということで、 現在地での建て替えとなることから、居住者にはそのための住み替えが必要になります。 


<安心、安全のまちづくり>

 通学路の安全対策

 今年の5月、月寒東の白樺台小通学路横断歩道で小学生が車にはねられ亡くなりました。通学路の安全対策の強化を求めました。
 通学路の安全点検は必要に応じて道路管理者や警察等を含めた合同点検を行っているということでした。
 
 地元の参加者からは、「事故のあった横断歩道ではその後、交通指導員、保護者による見守りの強化とともに、 『通学路注意』ののぼり旗を掲げたり、『横断者注意』の道路標示がなされたりしたが、区としても何ができるか考えてほしい」と求めました。
 また、「危険な箇所は他にもあり、改善が必要な所はないか点検をすること、交通安全指導員は地域のボランティアにたよっているが、ボランティアに参加しやすい手だてや仕組みを」と求めました。


 札幌駅前直通便復活を

 昨年12月に札幌駅前直通のバスが最寄りの地下鉄駅止まりとなる地下鉄短絡化が行われました。この復活を求めましたが、 まちづくり政策局都市交通課の回答は「運転手不足の現状では、短絡化によりバスのみが運行されている地域の移動手段を確保していく必要がある。不便をおかけするが、ご理解を」と短絡化容認の回答でした。
 西岡からの参加者は、「地下鉄から遠い西岡地区では、バス1本で都心部に行ける直通バスは便利であったが、3路線とも地下鉄駅止まりとなり、乗換を余儀なくされた。 エレベーターも遠くて地下鉄構内を長く歩かねばならず、加えて運賃の値上げとなり大変」と訴え、札幌駅前直通便の復活を求めました。


 敬老パス制度を切り下げないで継続を

 現行の敬老パス制度を切り下げないで継続することを求めました。
 市の高齢福祉課からは、「制度を支える世代に過度の負担とならないよう見直したうえで、当面存続する判断をしている。 見直し後は、敬老パス、健康アプリの利用状況、制度を支える世代の負担の推移、社会情勢などを考慮しながら検証を行っていく」との回答でした。
 現役世代の負担が強調され、大幅な改悪がなされるとともに、5年後の見直しでは健康アプリへの移行も伺われる内容です。
 意見交換では、
 平岸・中の島敬老パスを守る連絡会からは、「市の案については広報にも掲載されておらず、市民に知られていない。まず市民に知ってもらうことが大切」 と指摘し、「市は出前講座を行っているが、敬老パスについても町内会連合会などの単位で説明会をやるべき。市民に知らせてきちんと市民と向き合うべき」と求めました。
 札幌敬老パスを守る連絡会の村井事務局長は、「毎日署名が寄せられている。5万筆を越えた。まだほとんどの人が知らない。『どこで署名できる』との問い合わせも来る。 年金は下がり物価は高騰する中で、通院や孫子に会いに行くのに往復1000円以上かかると月1〜2万円になる。1次案に寄せられた意見の中で敬老パスに反対の人は0.7%しかなかった」と語り、現行制度の存続を求めました。
 池田市議も、「11月30日の市長と語る会は200名限定、ネットでも意見が届けにくい。市民が知らないなかで決めて良いか」と語り、市民にどう伝えていくか検討するよう求めました。 


 月寒市営住宅F9・10棟跡地

 市は売却もしくは貸付とするとしていますが、現状どうなっているか問いました。
 回答は、売却先や貸付先は決まっていないとうことでした。 


 公園ベンチの補修

 最近「立ち入り禁止」のテープが巻かれた公園ベンチを多く見かけます。すみやかな更新を求めました。
 区土木部からは、「豊平区で管理する公園は259カ所で、造成から30年以上が経過し老朽化施設が多くなっている。 危険な状態の遊具や、緊急性のある施設などを優先して修理しており、ベンチ等については安全性や必要性などの状況を見ながら、順次修繕していく」 との回答がありました。


 ペット連れの避難について

 災害時に、ペット連れで避難できる体制になっているか問いました。
 市の危機管理課からは、「全ての指定基幹避難所では、ペット同行の避難が可能となっている。 避難所内では、決められたペットスペースの範囲内で、飼い主が飼育を行う。ペットフードは備蓄していないので、飼い主が準備を」 との回答がありました。 


<選挙の投票改善>

 坂の上と下で投票区の再編を

 平岸の第25投票所(高台小)は坂を上がっていかなければならず、高齢者にとってつらいので、坂の上と下で投票区の再編を求めました。
 市の総務部企画課からの回答は、近接する24投票区には8800人と多くの有権者がおり、坂下の有権者をそちらに移すことは難しいとの回答でした。
 また、二重投票防止の観点から、定められた投票所以外での投票はできないとの回答でした。 


<交通安全>

 色あせた「止まれ」標識の交換

 月寒東3条17丁目の「止まれ」の標識が色あせ見えないとの指摘があり、交換を要望したところ、区交渉の前に交換されました。



 澄川通に信号、横断歩道、カーブミラーを

 交通安全については、昨年に続き平岸澄川通の信号、横断歩道、カーブミラーの設置について求めました。
 カーブミラーの設置については運転者がそちらに気を取られ、横断者や自転車への注意が低下することがあるとの指摘があり、この場所については特段設置の必要性はないとの判断が示されました。
 その根拠について問いましたが、明確な根拠は示されませんでした。現場の状況に応じた対応が必要と思われます。
 信号、横断歩道の設置については警察の所管となりますが、「地元町内会との取り組み、毎年要求していくことが大切」との助言が昨年あったことから、 地元町内会と相談して行ったアンケート結果なども示し、「安心・安全のまちづくりをめざす豊平区からも警察に要請を」と求めました。 


日本共産党札幌市議会議員 池田ゆみ ホームページ